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手に持った“板”が動いて道案内 山形大が視覚障害者向け方向指示器

日刊工業新聞電子版 10/14(金) 17:10配信

スマホ連動、上面の板が全方向に駆動

 山形大学大学院理工学研究科の多田隈理一郎准教授らは、片手で持てる視覚障害者向けの方向指示器「盲導盤」を開発した。スマートフォンと連動しており、位置情報などを基に板が動いて進行方向を指示し、誘導する。板全体がスライドするため、持ち方に左右されないのが特徴で、指示方向が誰にでも分かりやすい。実験では95%の正答率で誘導方向を伝えられた。3年内の実用化を目指す。

進行方向指示判別、正答率95%

 縦横68ミリ×76ミリメートル、厚み15ミリメートルの中に全方向に駆動する機構を搭載した。手に持つと上面の板が上下左右などすべての方向にスライドする。親指に進行方向を提示して誘導する。重さは170グラムと軽い。駆動分解能は0・1ミリメートル以下でスライド幅は最大24ミリメートル。目隠しされた状態で、6方向の指示を判別できるか検証した実験では、スライド幅が5ミリメートルで95%の正答率だった。モーションを作り込めば方向に加え、「急げ」「回れ」などのメッセージも提示できる。

最終更新:10/14(金) 17:10

日刊工業新聞電子版