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熊本地震でツイッター発信を続けた市長 その目的は災害時の「デマ潰し」だった

BuzzFeed Japan 10/14(金) 17:01配信

発生から半年を迎えた熊本地震。発災時、ツイッターで自ら情報発信をし続けた首長がいる。大西一史・熊本市長だ。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

普段からツイッターをよく利用していた大西市長。震災当日から連日、水道の漏水状況などのライフライン情報、ボランティアの募集情報など、幅広い内容を伝えてきた。

熊本市内だけで最大11万人にのぼった避難者に向けたこんなツイートもあれば、

“避難所の皆さんには様々な我慢をして頂き申し訳なく思います。しかし皆さん助け合って頂いている事を感謝しています。避難所生活が少しでも改善されるように取組んでますが様々な面でご迷惑をおかけしている地域もあるようです。職員も全力で市民の皆様のために頑張りますので宜しくお願いします“

逆に、市民からの情報提供を求めるこんなつぶやきも。

“水道の試験通水の結果大量の漏水が発生しており漏水箇所の特定を急いでおります。市民の皆さんからの情報提供をお願いします。道路や橋に水が噴き出したり染み出した箇所を見つけたら出来れば写真を撮り住所をリプして下さい。もしくは水相談課へお電話をお願いします。0963815600“

この一連のツイートは話題を呼び、フォロワーは1カ月の間で一気に3万人以上増加した。

災害時、職員ではなく首長自らがSNSを運用する意義は何なのか。BuzzFeed Newsは、大西市長に聞いてみた。

「前震」から半年の節目の10月14日。記者クラブの許可を得て、定例会見に参加したBuzzFeed Newsの質問に答えた。

そもそも大西市長は、好きなアーティストの曲をつぶやくなど、「自分自身の市長としての日常、息遣いを知っていただきたいという気持ち」でツイッターを利用していたという。

では、災害が起きたときに「行政情報」の発信を始めた目的は何か。

「一人でも多くの人に正確な情報を伝えるためにどういうやり方があるかと考えた結果です。一人ひとりがスマホやパソコンで情報を入手される時代になったなかで、ツイッターは非常に拡散力がある」

「職員は日々の業務だけではなく、緊急対応でとても忙殺されています。一方、トップである私のところには、正確な情報が色々とあがってくる。ツイッターなら、その中でいち早く市民の方にお知らせしたほうがよい情報を、私が判断することができます」

正確な情報をスピーディーに、市民の手元に届けるため。そして、もう一つの目的が、災害時にネットで拡散する「デマ」の防止だ。

「匿名のSNSでは、正しい情報とそうではない情報が交錯します。そこで行政のトップが責任ある発言するのは大切なことだと考えています」

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最終更新:10/14(金) 18:34

BuzzFeed Japan