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石垣の島言葉「スマムニ」次世代へ継承 初の子ども向け教室

沖縄タイムス 10/14(金) 5:05配信

 【石垣】地域の子どもたちにスマムニ(島言葉)の素晴らしさを教え継承しようと石垣字会(宮良昌招会長)が10月から、小学生対象の「いしゃなぎらスマムニショーラ教室」を始めている。石垣市教育委員会の公民館学級の一環で、スマムニに特化した子ども向け教室は初という。指導は地域のお年寄りや青年会メンバーら。児童らは12月までの講座を通し、自己紹介や簡単な日常会話の習得を目指す。

 同学級は市教委が地域活性化などを目的に各地の公民館に委託して実施。石垣字会は開級に向けて実行委員会をつくり、地域の伝統行事などに携わる住民らが学習や八重山の歌を担当する班を立ち上げるなど準備を進めてきた。

 参加する児童は石垣小学校1~6年生の14人。低学年や高学年で3グループに分かれ、各目標を設定しスタートした。1日の開級式で、石垣安志教育長は「日ごろから方言に少しずつ慣れ親しみ、楽しさを学ぶと新しい世界が広がる。ぜひ地域の言葉をしっかり学び、日常でも使えるように覚えてほしい」と期待した。

 第1回講座は元教育長の内原英忠さん(76)が「美しく尊いスマムニを知ろう」と題し、標準語で訳しつつスマムニで方言の大切さなどを説明。市文化協会方言部会の安里昭子さん(72)は島に伝わる民話「あうだとぅぴとぅぬ かしぅきくなー(カエルと人の走り競争)」を読み聞かせた。

 石垣小4年の江村陽向君(10)は「方言が無くなるかもって聞いたから勉強してみたいと思った。今は英語みたいだけど、早く覚えて友だちに使ってみたい」。母彩さん(41)は「とても難しいし、どれぐらい子どもたちが習得できるか楽しみ」と笑顔をみせた。

 宮良会長は「スマムニでしか表現できない美しい言葉もあるが、八重山は方言を話せない人が多い。早い段階から子どもたちに教えて、日常会話ができるようになれば広がる。しっかり継承したい」と力を込めた。

最終更新:10/14(金) 5:05

沖縄タイムス