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シン・ゴジラで注目「政府予備施設」に潜入 控えめな看板、中には驚きの設備…パソコンずらり、総理の席も

withnews 10/16(日) 7:00配信

 人気映画「シン・ゴジラ」のロケ地の一つで、これまで一度も一般公開されたことのなかった「立川災害対策本部予備施設」(東京都立川市)で15日、見学ツアーが開かれました。映画ではゴジラにより都心が壊滅させられたあと、政府側の最後の拠点として描かれた施設です。その知られざる内側を見せてもらいました。

【画像】記者会見室、法令集も…政府予備施設の知られざる内側

入り口からロケ地

 JR立川駅から車で約15分。自衛隊駐屯地や警視庁、海上保安庁、東京消防庁などに囲まれた3階建ての建物は、一見すると特別な施設には見えません。普段は門で封鎖されている入り口脇に、控えめに「内閣府 災害対策本部予備施設」と看板が立っています。

 敷地に入ると、すぐに案内役の立川市職員が「この風景、見覚えありませんか」と約20人の参加者に声をかけました。

 何の変哲もない入り口ですが、早くもロケ地でした。破壊し尽くされた都心から矢口蘭堂・内閣官房副長官(俳優・長谷川博己)が到着し、予備施設に入っていくシーンが撮影されました。

「一度も使われたことない」

 「この施設は、一度も使われたことはないんです。幸いなことに」と、立ち会った内閣府の柳紀昌・政策統括官(防災担当)付 参事官(事業推進担当)付 参事官補佐(防災拠点施設担当)が説明してくれました。いただいた名刺の長い肩書にも、シン・ゴジラっぽさを感じてしまいます。

 立川災害対策本部予備施設が建てられたのは、本館が1988年、隣の新館が1998年のことです。それ以来、使われたことがないとは、どういうことなのでしょうか。

災害対応の「最後の砦」

 日本で「著しく異常かつ激甚な災害」が発生した場合、総理大臣を本部長とし、全大臣を本部員とする緊急災害対策本部が首相官邸に設けられ、災害対応の指揮をとります。映画でも、序盤にゴジラが蒲田に上陸した際、設置されています。

 ただ、超大規模災害では首相官邸が被災し、使えない状況もありえます。そのために、霞が関の内閣府と市ケ谷の防衛省にも設置できるようになっています。

 しかし都心部が壊滅状態に陥り、内閣府も防衛省も使えなかったら。そのための備えとして、都心から約30キロ離れた立川災害対策本部予備施設が建てられました。

 「もう、ほかに予備施設はありません。立川が最後の砦です」と柳さん。都心からの首相や大臣の移動手段は、ヘリコプターなどを想定。秘書、事務方も含め約300人もの人間が使う可能性がありますが、それでも7日間耐えられる自家発電設備や食料を備えているといいます。

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最終更新:10/17(月) 15:34

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