ここから本文です

危険人物のスマホを弄って情報を漁る愛国的ハッキングゲーム『Replica』は日本語版も配信中【IndieCade 16】

ファミ通.com 10/15(土) 17:27配信

文・取材・撮影:編集部 ミル☆吉村

●偉大な国家のためにスマホから情報を暴け
 現在アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスで開催中のインディーゲームイベント“IndieCade”。その出展作から、SOMIによるアドベンチャーゲーム『Replica』を紹介する。本作はPCとMac版がSteamおよびitch.ioで配信中。なおSteamでの価格は298円。

 本作でプレイヤーが目にするのは、偉大な国家から渡された持ち主不明のスマートフォン。どうやら何か失態をしでかしたらしい主人公は、政府転覆の危険思想を持っていたらしい人物のスマートフォンを漁り、テロ容疑の証拠を探すという名誉挽回の機会を与えられたのだ。おお、なんと寛大な国家であることか。

 ロックの掛かった携帯の暗証番号はなんなのか? まずはロック画面と通知画面と緊急通報用の画面ぐらいしか開かない状態から手掛かりを探り、やがて解除に成功した後は、名前、家族構成、メールアドレス、彼女や指導者の名前……と、さまざまなアプリや通話記録などを漁って情報収集を行っていく。

 基本的には一時間程度の小品で、「この情報はこの辺のアプリにあるに違いない」とアタリをつけて漁っていけばオーケー。なのでスマホの基本的な使い方に慣れてさえいれば、プログラミングやクラッキングの知識などは必要ない。プレイヤの選択により12種類のマルチエンディングに分岐するという。開発者本人いわく「政府機関に言われるがままに他人を陥れてもいいし、あるいは逆に政府をハメる方法があるかもね」とのこと。

 ちなみに個人開発者ながら、日本語を含む12言語にローカライズされている本作。当初は自身が住む韓国の状況をイメージして作っていったものの、結果として国境を越えて中国やトルコやロシアをはじめとするさまざまな国の状況に通じる同時代性を持つことになったのを面白く思っているそう。
 背景のアートなどは明らかにインディーゲームの傑作『Papers, Please』に影響されており、同作と同じく、政治的内容を秘めつつ、単純にただのゲームとしても遊べる内容になっているので、ワンコインで買えることだし、偉大な国家に奉仕したい人はチャレンジしてみてはいかがだろうか。

最終更新:10/15(土) 17:27

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

失うことで不完全さの中に美を見出した芸術家
画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]