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ロック好き乃木坂46メンバーがくるりに大反応!「ミュージックステーション」を定点観測すれば、今のJ-POPシーンがわかる!!

M-ON!Press(エムオンプレス) 10/15(土) 18:07配信

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。[前編]では「ウルトラFES」についてまとめて取り上げましたが、[後編]では9月2日と9月9日の通常放送について触れたいと思います。まずはとにかくハイテンションなこちらの話題から。

出演アーティストのMVはこちら

■パーティタイム!:EXILE THE SECOND、HKT48

先日お台場に行ったところちょうど『ULTRA JAPAN 2016』が開催されているタイミングで、ダイバーシティの周りが見渡す限り「パリピ」に占拠されていました。その手の方々に対しての免疫が自分にはあまりないためなかなかの衝撃だったのですが、9月のMステにおいてもそんな空気を彷彿とさせる瞬間がありました。

9日に出演したHKT48が披露したのは新曲「最高かよ」。いつの間にか定着してしまった「○○かよ」という表現をタイトルに冠したこの曲(ちなみにこの「○○かよ」を以前から使っていたさまぁ~ずの三村マサカズも「しっくりきた!」とツイートしていました)は、普段の楽曲以上にグループとしての元気さが溢れているパーティーチューン。

曲の中に“よっしゃ行くぞー!”“タイガー!ファイヤー!サイバー!ファイバー!ダイバー!バイバー!ジャージャー!”というアイドルのライブではお馴染みのミックスが取り込まれているなど、とにかく「盛り上げること」に特化した作りになっています。

個人的には情報詰め込みすぎでうるさく思えてしまったのですが、今回初めてセンターを務める松岡はなのキュートなたたずまいでそういうネガティブな感情も全部チャラになりました。この子はほんとにかわいいですよね。さっしーがベタぼれしてドラフトで指名するのも、フットボールアワーの後藤輝基が「HKT48のおでかけ!」内で骨抜きになるのもよくわかります。

この日のトークではセンターとしての意気込みを「私がいちばん後輩なんですけど、誰にも負けないように頑張りたいと思います!」と初々しく語っており、そんなかわいらしいムードにつられてかタモリも「いぇい!」という普段はしないリアクションを見せていました。

同じく9日に出演して新曲「WILD WILD WILD」を披露したのがEXILE THE SECOND。2012年の結成以来(当時はTHE SECOND from EXILEという名前でした)比較的地味なポジションだった彼らですが、今年の夏に入って積極的な活動を展開。この「WILD WILD WILD」はシングル三部作の第三弾となります。

さらに攻勢をかけるべく、この曲からEXILEのAKIRAもメンバーに加わり6人編成に。10月からは初の全国ツアーもスタートと勢いに乗っています。「WILD WILD WILD」はK-POPの男性ダンスグループにも通じるようなEDMを基調としたガツンとくるサウンドが印象的ですが、どうしても目が行ってしまうのがパフォーマーのTETSUYA。

Eテレで放送されている「Eダンスアカデミー」(毎週見ています)ではジャージ姿で子供たちにダンスを教える優しいお兄さんという感じなのですが、EXILE THE SECONDにおいてはかなりオラオラな空気を醸し出しながら迫ってくるわけで、なんだか「近所の真面目だった彼が不良になってしまった」というような感慨を覚えずにはいられません。

■アイドルと大人っぽさ:ももいろクローバーZ、SKE48

2日の放送のトップバッターとして出演していたももいろクローバーZは新曲「ザ・ゴールデン・ヒストリー」を披露。パフォーマンス前の横一列に並んだ5人の顔がざーっと映し出されましたが、いつの間にかこの人たちもすっかり大人っぽくなりましたね(雑誌「overture」での玉井詩織のグラビアも素敵でした)。

「ザ・ゴールデン・ヒストリー」は最近のJポップで流行しているブラックミュージックへの傾倒を感じさせるとともに、ミュージックビデオの内容から察するにドリフターズへのオマージュ的な要素もある楽曲。PerfumeやBABYMETALがそうであるようにこの人たちもアイドルとして前人未到の道を切り開いているわけで、エンターテイナーとしてどこまで大きくなっていくのか楽しみです。

同じく9日に出演していたのがSKE48。新曲「金の愛、銀の愛」は48グループのシングル曲としては比較的珍しいタイプのダークでゆっくりしたBPMの楽曲。最近の海外のR&Bシーンとのリンク? というわけではないと思いますが、グループとしていろいろな方向性を模索していることがわかります。

大人びた雰囲気の楽曲とは対照的に、センターの松井珠理奈の脇を固めるのは北川綾巴と後藤楽々というフレッシュなふたり。各グループで世代交代が進んでいるなか少しその波に乗り遅れている感のあるSKE48ですが、ここから巻き返しなるでしょうか。

■20年の時を経て:くるり

9日の放送に出演していたくるり。14日にリリースされたベストアルバム『くるりの20回転』に関連して、デビュー曲「東京」を披露しました。

トークパートではこの曲を作った当時にお金がなくて、もらった新幹線代をすべて使わずに青春18きっぷで移動していたという話があったり(鉄道好きとして意気投合している岸田 繁とタモリのふたりですっかり盛り上がってしまっていました)、演奏時には2002年に脱退したオリジナルメンバーの森 信行がサポートで入ってデビュー時と同じ3人でパフォーマンスしたりと、1998年のメジャーデビュー時を思い起こさせる演出が随所にありました。

ちなみにこの曲がリリースされたのは1998年10月21日で、その日にいちばん近いMステ(1998年10月23日)の出演者を確認してみるとサザン、ミスチル、ラルク、T.M.Revolutionなど今でも活躍している方々の名前が並んでいます。90年代を最前線で戦ってきた人たちの生命力が半端ない旨を改めて実感。

今回のくるりのMステ出演の件に関して特筆しておきたいのが乃木坂46のメンバーの反応。まずは9月3日、翌週のMステでくるりが「東京」を演奏する旨発表されたタイミングで「東京の街に出て来ましたーーーーよく休んだらきっと良くなるでしょうーーーーー!!!わたしも」という「東京」の歌詞の一節をタイトルにしたブログエントリを橋本奈々未がアップ。

昔から思い入れのある曲だったことを明かすとともに、「でもテレビで上海蟹(注:7月にリリースされた「琥珀色の街、上海蟹の朝」)をお茶の間に届けて、え、くるり!?って衝撃を与える図も見てみたかった」とも書かれており、単に懐かしんでいるだけでなくリアルタイムのリスナーであるということが伝わってきました。

また、放送後には井上小百合が同じくブログにおいて「Mステのくるりさん見ました めちゃめちゃかっこよかったです」と感想を述べるとともに、「相変わらず季節に敏感でいたい。」と橋本と同じく「東京」の一節を締めに使っていました(このブログ記事には岸田も反応していました)。

ふたりとも日本のロック好きとして知られていますが、ぜひともいつかはくるり提供による乃木坂46の楽曲を聴いてみたいです。

10月のMステは14日からスタート。今年のシーンの台風の目になっている岡崎体育の出演が楽しみです。それでは次回もよろしくお願いします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー、ライター)

【2016年9月2日放送分 出演アーティスト】
ももいろクローバーZ「ザ・ゴールデン・ヒストリー」
NEWS「恋を知らない君へ」
槇原敬之「理由」
桐谷健太「香音-KANON-」
Flower「やさしさで溢れるように」
[Alexandros] 「Swan」
SKE48「金の愛、銀の愛」

【2016年9月9日放送分 出演アーティスト】
ナオト・インティライミ「Overflows~言葉にできなくて~」
EXILE THE SECOND「WILD WILD WILD」
HKT48「最高かよ」
KinKi Kids「ホタル」
ノラ・ジョーンズ「Carry On」
くるり「東京」
VAMPS「INSIDE OF ME」

最終更新:10/15(土) 18:43

M-ON!Press(エムオンプレス)

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