ここから本文です

西川美和「永い言い訳」舞台挨拶、池松壮亮が「本木雅弘さんは職人のような人」

映画ナタリー 10/15(土) 14:42配信

本日10月15日、東京・TOHOシネマズ 新宿にて「永い言い訳」の公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、池松壮亮、監督の西川美和が登壇した。

【この記事の関連画像をもっと見る】

「永い言い訳」は、西川の同名小説をもとにしたヒューマンドラマ。突然の事故で妻を失うも悲しむことができずにいる作家・衣笠幸夫が、同じ事故で母を失った兄妹とその父親との交流を通して再び亡き妻と向き合うさまを描く。

イベント冒頭で現在の心境を聞かれた本木は「マラソンで言えば38km地点に来た感じ。あとは皆さんにお任せするしかないですね」と語った。続けて「先日、名残惜しさもあってスタッフと竹原ピストルさんのライブを観てきました。その様子がNHKのBSプレミアムで10月30日に放送されます。ナレーションは池松壮亮くんです」と観客に報告した。

10代の頃から西川のファンで、いつか会わなければならない人だと思っていたという池松。西川映画、西川組の魅力を聞かれ「すごく優しい人なんだろうなと。実際もそうでしたね。今回は西川さん、本木さん、竹原さんという3人の天才と現場で会えただけで幸せでした」と語る。すると本木が池松に対して「ほんと声がステキだね。皆さん、うっとりしてたよ」と発言。さらに「タバコのくゆらせ方がかっこよくてね」と西川と会話を交わす。西川は「池松さんの役は10歳ほど若く設定していたんです。でも人の心の奥底までを見抜くような眼差しがあるので、やってくれるだろうと」と心の内を明かした。

ここで、本木の印象を共演者に聞くフリップトーク企画が催される。本木は「映画の余韻に浸りたいのにねえ……。まあ、行きましょっか」とまんざらでもない様子。白鳥は「“お菓子箱のような人”。箱を開けたとき、幸せになりませんか? そのように幸せにしてくれる人なので」と説明。池松は「“職人”ですね。技云々ではなくて、極める人は個に向かうと思うんです。次に会ったとき、さらに人として敵わない存在になっていそう」と語った。

その発言に本木は「池松さんこそ職人。劇中で、池松さんにタックルされるシーンがあるんです。あのとき、私のお腹はタプタプで(笑)。それが映らないかと気にしてブツブツ言ってたんです。すると本番で、池松さんは私のお腹が映らないように腕を回してくれて」と撮影の舞台裏を明かす。池松は「西川さんは、お腹を映したかったんでしょうけど、あまりに本木さんがうるさいもんだから隠すしかないなと」と笑顔で振り返った。西川は「“アイドル”ですね。一分の隙もないように見えるけど、とても人間らしい。本木さんがいるところには笑いが起きるし、愛さずにはいられないパーソナリティがあるから」と話すと、本木は首を振りながら照れてみせた。

最後に本木は「役者の自分としては、まだまだよき水準に至らなかった。でもそれを救ってくれたのは、子役たちや竹原さんたちでした。これが組み合わせの妙であり、映画の奇跡であり、個人としての出会いだなと。また忘れた頃に、脇役でもいいので使ってください。池松さんのように、能力も精力もある役者になっているよう修行しておきます」とコメント。西川は「いいニュースがあります。イタリアのローマ国際映画祭から正式招待を受けました。現地の人々がどんな反応をしてくれるか私と本木さんで見てきます。皆さんも、日本から応援していてください」とメッセージを残し、舞台挨拶は終了した。



(c)2016「永い言い訳」製作委員会

最終更新:10/15(土) 14:42

映画ナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

失うことで不完全さの中に美を見出した芸術家
画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]