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西川美和監督 最新作で「東スポ映画大賞」に意欲「たけしさんに褒められたい」

東スポWeb 10/15(土) 16:53配信

 西川美和監督(42)が手がけた本木雅弘主演の映画「永い言い訳」が14日、全国公開された。同作は、妻を亡くした男と母を亡くした子供たちの出会いから始まる心の奥底を揺さぶる物語だ。西川監督に作品が生まれた経緯、そして過去2回受賞している「東スポ映画大賞」への思いを語ってもらった。

 ――制作のきっかけは

 西川監督:(東日本大震災のあった)2011年の暮れぐらいに、ああいうことがあった日の朝にも、けんか別れをした夫婦や仲間がいたのではないか、と想像したことでした。

 ――これまでとの違い

 西川監督:振り返れば最終的に何かが壊れるという話を書いてきたように思うんです。それが解決の糸口でもあると。でもやっかいなのは、物事が壊れた後なんじゃないかなと考えるようになりました。震災後の日本を見て、自分も中年に差し掛かってきて、何かが壊れた後や失われた後の新しい歩き方というのを、地味かもしれないけど描いてみようと思いました。

 ――経験を反映

 西川監督:主人公は中年で子供がいなくて、自分の好きなように都市型の生活を送ってきた。社会的には大人とみなされているけれど、内面は非常に幼稚なまま自我が肥大してしまった。その主人公が老いていく手前にあって、世界や他人の子供にどういう距離感でいられるか。もしくは子供がいない人生というのをどのように捉えるか。20代や30代の前半では発想もしなかったことなので、そういう意味では私自身の実感も色濃く影響しています。

 ――本木さんについて

 西川監督:男性主人公が多いので常に念頭にある方だったのですが、これだけの二枚目なので、二枚目な主人公のときに、と思ってました(笑い)。今回は年齢設定といい、良すぎる外見が自意識をさらに悪化させたという点を含め、合っているとは思ったんですが、ご本人のパーソナリティーを知らなかったんです。でも是枝(裕和)監督が「すごく(主人公の)幸男に似てるよ」とおっしゃったので、面白くなるだろうな、と。

 ――もう一人の主人公といえる大宮陽一役には、ミュージシャンの竹原ピストルさんを起用

 西川監督:本木さんを主人公にと思ったときから、本木さんにとっても新しいものにならないと意味がないなと思いまして。実績も人気もある方だからこそ、対極的な人を持ってきたほうが絶対に面白いだろうなと。なるべく映画俳優ではなく、共演キャリアのない方をと思っている中で、竹原さんに行き着くことができました。

 ――過去に東スポ映画大賞(第16回、第19回)を受賞されています

 西川監督:もう、その話を絶対にしようと思ってたんです(笑い)。東スポだけは狙ってます! たけしさんに褒められたいんですよ。とにかく(笑い)。やっぱり自分が尊敬する映画人、顔の見える映画人に褒められたいんです(笑い)。だからいただいたときにはうれしくて。是枝監督が(授賞式に)行かれた年に聞くと「いや~、楽しかったよ」って。もうご褒美ですよ、あんな楽しい授賞式ないですから(笑い)。

最終更新:10/15(土) 16:53

東スポWeb

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