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西島秀俊が花束でお祝い!黒沢清監督が世界デビュー

Movie Walker 10/15(土) 15:51配信

黒沢清監督の海外初進出作品『ダゲレオタイプの女』が、10月15日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他、全国で公開。同日開催された初日舞台挨拶には、黒沢清監督が登壇した。また、この“初めての海外進出作公開”を祝福すべく俳優・西島秀俊が花束を持って駆け付けた。

【写真を見る】花束を持って駆け付けた西島秀俊

本作は、黒沢清監督がオールフランスロケ、全編フランス語で撮り上げた人間ドラマ。ダゲレオタイプという世界最古の写真撮影方法に固執する中年写真家と、そのモデルを務める娘、そして彼女に恋心を抱く助手との悲劇的な愛の物語がつづられる。タハール・ラヒム、オリヴィエ・グルメ、マチュー・アマルリックら実力派が多数共演する。

初日舞台挨拶に駆け付けた西島は、これまで『ニンゲン合格』(99)、『楳図かずお 恐怖劇場 蟲たちの家』(05)、『LOFT ロフト』(05)、『クリーピー 偽りの隣人』(16)と黒沢監督作品4本に出演。監督の現場を最もよく知る俳優のひとりだ。そこで今回は、本作で初めて単身フランスに乗り込み撮影に挑んだ黒沢監督とトークセッションを行い、本作について語り合った。

黒沢監督は、「一度海外で撮ってみたい、というのは夢でした。この年で実現できたのは幸運だったと思う。チャンスって単に実力だけで得られるものではでなく、人々の出会いがあったから実現したと思う」と挨拶。西島については「僕は付き合いが悪くて芸能人の友達って本当にいなくて。唯一お友達というのが西島君。こういう場に来てくれると華やかになりますよね」と感謝した。

また、「もし西島さんをこの映画で出演させるとしたらどの役が合うと思うか?」という司会者からの質問には、「う~ん、出すとしたら怪しい東洋人の役を書き足して。最後は撃ち殺されるかもしれません(笑)」とお茶目なジョークを飛ばす黒沢監督。

そんな西島は、映画の感想を聞かれると「傑作ですね。黒沢さんって本当はこれ撮りたかったのかな、とも思った。白い壁紙で蛍光灯で、っていう日本で撮られるときの寒々しい世界観も好きなんですけど、今回は青いドレスの女性だったり、ブルーのドアだったり、あの階段が出てきたり…。こういうゴシックな世界を本当は撮りたかったんじゃないのかなって思った」とコメント。

すると黒沢監督は「撮りたかったんです。小さい頃から好きでした。ただ、日本にはこういう場所がないので。無理やりセットで作ろうとしたこともありますし、廃墟を探したりもしたんですけど、こういう本気の建造物はないので断念していました」と答えた。

このように本作で夢のひとつをかなえた黒沢監督だが、一方の西島も「映画業界での今後の夢」を問われると、「えっと、目の前の仕事をひとつひとつやるだけです(笑)」と、しどろもどろに。「でも、今回世界デビューされた黒沢監督については、正直遅いですよと思っていて。もう、どんどん海外で撮っていただきたい。それが僕の夢。これだけすごい俳優の皆さんが出てらっしゃるくらいなんですから!」と黒沢監督へのコメントを付け加え、熱いエールで締めくくった。【取材・文/平井あゆみ】

最終更新:10/15(土) 15:51

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