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【ライブレポート】SCREW、戦友ダウトと最後の共演果たす

BARKS 10/16(日) 11:16配信

SCREWとダウトが10月12日と13日の2日間にわたり、東京・高田馬場AREAにて<SCREW vs ダウト「檻」-静寂の檻-><SCREW vs ダウト「檻」-喧騒の檻->と題した対バンイベントを開催。11月1日東京・TSUTAYA O-EASTでのライブをもって解散が決定しているSCREWにとって、これがダウトとの最後の共演となった。

◆SCREW、ダウト ライブ画像

バラードを中心に届けられた初日は、SCREWが先攻。「新しいSCREWが見せられたと思う」という言葉通り、初期のナンバー「秋風」「枯れ音」で幕を開けたライブは、独特な普段とは違う空間を醸し出し、オーディエンスも固唾をのんで流れを見守っていた。

「微笑みを亡くした愛と自由」では、悲鳴のようなギターの掛け合いと<あなたの心は苦しいはずなのに美しい>とマイクスタンドにすがるように歌う鋲(Vo)の歌声が痛々しいほど胸に響く。後半の「REMEMBER ME」では、華やかな演奏に、和己(G)がつまびくアコースティックギターの音が重なり、祈りにも似た響きを奏でた。

この日が最後の演奏となるかもしれない楽曲たちに、メンバー、そしてオーディエンスがそれぞれに想いを馳せる。ノイズにも似た雨の音から始まる「ANCIENT RAIN」では、うつむきがちにドラムを叩くジン(Dr)の全身から感情が溢れてくるようだった。ラストは「忘れたいつかの日...」。言葉に含みを持たせるように大切に、そして振り絞るような歌が届けられた。歌いきり脱力したかのように佇む鋲。本編中にMCはなく、観る者を圧倒する荘厳な世界だけを残しSCREWはステージを降りた。心をかき乱す静寂、優しさがしみる静寂、心に突き刺さる静寂と、駆け抜けた12曲に様々な“静寂”の色合いを残してくれた。

続いては、フォーマルな衣装に身を包んだダウトが登場。この日はキーボードを迎え、CD音源とは違ったアレンジでパフォーマンスを展開した。ミディアムテンポにアレンジされた「心技体」でスタートし、「蛍火」ではオーディエンスにハンドクラップをうながす幸樹(Vo)。SCREWの残した空気をがらりと変えていく様は、対バンであるからこその醍醐味を感じさせてくれる。

MCでは幸樹が「バラードは心の叫びだったり、メッセージ性を深く感じてもらえる曲。わかりやすく暴れるという形ではないけれど、みんなに届くと信じています」と感情を込めて伝え、心地良よいサウンドを届けたかと思えば、深く沈み込むような感情むき出しの「crawl」で会場を一気に飲み込むなど、オーディエンスの感情を揺さぶっていく。それから「JUDAS」「サイケデリコ∞サイケデリコ」「青い鳥」など、全編にわたりアレンジをほどこした楽曲を披露した。

アンコール1曲目は、ダウトのステージに鋲が参加。鋲は「今日は世界観が深くて暴れられなかったからアンコールではハジけたい」と明かし、鋲が好きな曲だというダウトの「刺青 ?tattoo-」でオーディエンスを巻き込んで怒涛のコール&レスポンスが繰り広げられた。

「最後って言葉もう嫌だな…」と呟いた鋲。幸樹はその想いを受け止め、払拭するかのように「ステージにあがってもいいから。うずうずしたら前にきて!」とオーディエンスをフロア前方に呼び込み「鬼門」へ。会場はヘドバンの渦と熱気に包まれ、途中でSCREWメンバーも登場。ひヵる(G/ダウト)が和己に、威吹(G/ダウト)がマナブに自身のギターをあずけ、直人(Dr/ダウト)がジンとドラムを入れ替わるなど、大セッションとなった。さらに、ヒートアップしたメンバーはステージを所狭しと動きまわりじゃれ合うなど9人は夢中で遊び、初日を締めくくった。

  ◆  ◆  ◆

翌13日の先攻はダウト。冒頭「FESTA.」の掛け合いから、前日の分までも暴れ尽くそうとファンの熱気で会場は満ち溢れていた。ヘドバンで埋め尽くされた「獄」や、拳を振りかざす「ダァァティ・ロマンチッカァァ」では幸樹はニヒルな笑顔を浮かべ、マイクをオーディエンスに向けて喧騒の中で心と身体を一気に解放。

中盤のMCでは幸樹が「僕らにとってSCREWはバンド歴も先輩だし、前の事務所のSPEED DISKからIndie PSC.に入る流れも一緒だったから、彼らの後ろを追いかけてきたような、他のバンドとは違った思い入れがあります。ずっとこんな時間が続くんじゃないかなって思うけど、時間は待ってくれないから。だからこそ今日という日を大切にしようと思います。SCREWが選んだ新しい道を否定も肯定もしません。ただ、ずっと刺激を受けてきた家族だったので、気持ちは君たちと一緒だと思っています」とSCREWへの想いを語った。

ラストに向けて重たいドラムとベースが地鳴りのように響き、獰猛なまでの荒々しさをみせるダウト。最後に、幸樹が「ここにいるみんな。そしてSCREW、共に愛してるぜー!」と力の限りに叫び、SCREWへとバトンを繋いだ。

対するSCREWも攻めの体制だ。濃いメイクで、冒頭から厳つい表情で煽る鋲。「The Abyss」「アナフィラキシー」と、こちらものっけから飛ばしていく。ダンサブルなデジタルロック「FUGLY」はリズムが自然と身体を占領し、「FIREFLY」で和己が背面ギターを披露するなど、ライブの熱はとどまるところを知らないといった様子。

「最後のイベントだけど、今日がダウトとの2マンで良かった。俺らも頑張ってきたし、ダウトも頑張ってきてくれてありがとう。うちらだけじゃなくて、(脱退した)ゆうとやルイがいたから、ここに来れたと思います。あいつらの分まで!」と、仲間やバンドを誇った鋲。「いい感じにこの中(胸)が腐ってきたから暴れ倒してくれ!」とオーディエンスをうながし「VEGAS」へ。続く「DIE・KILLER・DEAD」では、「おまえらのことが大好きだー!」の叫びに対する、オーディエンスの反応(声)に納得できない鋲が演奏を止め「全然聞こえない。告白してるのに!」と、この日一番の声を欲する場面も。「RAGING BLOOD」では全員で中指を立て、「Barbed wire」で本編は幕を閉じた。

そして、とうとうアンコール。ミニオン(映画のキャラクター)を背負った鋲が登場し、続いて呼び込まれた幸樹の頭にも小さなミニオンが乗っているというちょっとしたユーモアを挟み、ベースに玲夏を迎えた「惨殺Fiction」を披露。

演奏を終えると「こうやって一緒にステージに立つのもあと、数秒って思うと…」と感情が溢れ出す鋲。ラストは残りのダウトのメンバーを全員呼び込み、SCREWの代表曲「S=r&b」へ。「紫に染まってこい!」からの「SCREWに染まってこい!」という煽りでオーディエンスのテンションを一気に引き上げる。

鋲が「すごいの見せてあげる」「あれやって」と高速でのサビの合唱や、ダウトの名前を入れての合唱をファンにお願いすると、あまりのムチャ振りに「10年やってるとすごいね」と幸樹。鋲は「この時間(アンコール)って、自分をアーティストだとは思ってない。みんなと友達感覚でいるし、すごくリラックスしてる。いい子たちでしょ?」と自分たちのファンを讃えた。そしてダウトに「このまま突き進んでください」とエールを送り、永遠に続くように感じられたアンコールもいよいよ終わりの時を迎える。最後は「未来に向かって飛ぶよ!」と全員で大ジャンプして三三七拍子で締めくくった。

自分たちの想いを託すように「うちらの分も…」と言いかける鋲の言葉を遮り幸樹が続けた。「ちゃんと居場所は用意して待っています。11月1日はクソみたいなライブしたら承知しないから。」

文◎原 千夏
編集◎BARKS編集部
撮影◎小財 梨佐

<SCREW vs ダウト「檻」-静寂の檻->セットリスト
■SCREW
1. 秋風
2. 枯れ音
3. THICK-SKINNED†CONTRADICTION
4. 微笑みを亡くした愛と自由
5. death candle
6. rosary
7. mellow
8. REMEMBER ME
9. ANCIENT RAIN
10. Lower World
11. 忘れたいつかの日...

■ダウト
1.心技体
2.蛍火
3.秋景色
4.TAXI
5.体温
6.Crawl
7.JUDAS
8.CAT WALK
9.サイケデリコ∞サイケデリコ
10.中距離恋愛
11.青い鳥

-EN-
12.刺青 with鋲
13.鬼門 with SCREW

<SCREW vs ダウト「檻」-喧騒の檻->セットリスト
■ダウト
1.FESTA
2.シャングリラ
3.獄
4.ダァァティィ・ロマンチッカァァ
5.万国、大東京
6.国立競技党
7.バラ色の人生
8.53
9.綺麗事
10.BUDDAHA COMPLEX
11.MUSIC NIPPON
12.フラッシュバック

■SCREW
1.The Abyss
2.アナフィラキシー
3.FUGLY
4.Wailing Wall
5.UNWORLDLINESS KINGDOM
6.FIREFLY
7.BABY☆STAR
8.ZEALOT
9.Wing-Ding
10.VEGAS
11.DIE・KILLER・DEAD
12.RAGING BLOOD
13.Barbed wire

-EN-
1.惨殺Fiction with 玲夏&幸樹
2.S=r&b with ダウト 

■SCREW ライブ情報
<SCREW LAST LIVE TOUR『BREATHE ONE’S LAST BREATH…』>
2016年11月1日(火)東京・TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:30 / START18:00

■ダウト リリース情報
New Single「卍」
2016年11月16日(水)発売
■全身全霊豪華盤
S.D.R-302-A / ¥5,500(税抜き)/ CD2曲+ライブDVD
[CD]
1. 卍
2. 私を奪って…
[DVD]
新宿ReNY LIVE DVD

■初回限定盤
S.D.R-302-B / ¥1,800(税抜き)/ CD2曲+MV
[CD]
1. 卍
2. 私を奪って…
[DVD]
「卍」MV+MAKING

■通常盤
S.D.R-302-C / ¥1,200(税抜き) / CD2曲
[CD]
1. 卍
2. 私を奪って…

最終更新:10/16(日) 11:16

BARKS