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工藤ホークス崖っぷち 紙一重の敗戦、もう3連勝しかない

西日本スポーツ 10/15(土) 8:40配信

 ネバーギブアップだ!! 工藤ホークスがクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)第3戦を落とし、日本ハムに王手をかけられた。敗色濃厚の展開から執念でひっくり返した前夜の再現はならず、ついに崖っぷちに追い詰められた。日本シリーズ3連覇への夢をつなぐには、もう3連勝しかない。打線は頼みの4番内川が好調を維持している。このまま引き立て役では終われない。

9回逆転劇を呼び込む重盗を決める福田

■前夜の再現ならず

 断崖絶壁まで追い込まれた。3点を追う9回。2死一、二塁で今宮が遊ゴロに倒れると、工藤監督は現実を受け止め、大きな瞳でグラウンドを力強くにらみつけた。深々と一礼し、ベンチ裏へ。第4戦を落とした瞬間、3年連続日本一の夢は消えるのは分かりきったことだ。頭の中を占めるのは過去の1敗よりも未来の1勝。もう勝つしかない。

 「みんな一生懸命やった結果。しっかり受け止めて明日やっていかないといけない。とにかくもう、なんだかんだ振り返っても仕方ない。明日、みんなで全力で戦って何とか勝てるように。一つも負けられないのは、みんな分かってますんで」

 9回に逆転して勝った前夜の勢いそのままに、試合前からベンチには闘志がみなぎっていた。それが初回に千賀が大谷の振り逃げからレアードの3ランなどで4失点…。出はなをくじかれると、最後までこの4点が重くのしかかった。だが、今季12勝を挙げ、ファーストSでもチームを勝利に導いた右腕を、工藤監督が責めることはない。

 「打たれようと思って投げている投手は一人もいない。彼は彼なりにこの5日を精いっぱい調整して投げた。ホームランがうんぬんではない」

 千賀は2回以降、気迫で無失点投球を続け、森福らの救援陣も、魂のマウンドでゼロを並べた。打線も再三にわたって好機をつくり、相手投手陣にプレッシャーをかけ続けた。3点差の敗戦ながらも、結果は紙一重。王手はかけられたが、決して力でねじ伏せられたわけではない。第4戦の相手先発は、今季ホークスに3勝無敗の防御率1・86と抜群の相性を誇る高梨だ。難敵には違いないが、打線が一丸となってこの右腕を沈めれば、日本ハムの救援陣は決して盤石ではないだけに勝機は見いだせる。

 その先頭に立つ主将の内川は、3点を追う9回もベンチで大きな声を出し続けた。4回にも先頭で右翼線への安打を放つなど、ファーストSから全5戦連続安打で20打数8安打の打率4割。「頑張ります」。試合後はもはや覚悟を決めたように、たったひと言を残し、帰りのバスに乗り込んだ。最大11・5ゲーム差をひっくり返されてリーグ3連覇を逃し、リベンジを誓って乗り込んだ北の大地。3年連続日本一へ、残された道は3連勝。奇跡は起こすためにある。

=2016/10/15付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:10/15(土) 8:40

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