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ロケット作りで中高生「理系女子」育成開始 ロッキード・マーティン

乗りものニュース 10/15(土) 12:00配信

ロッキード・マーティンが「理系女子」を応援

 日本ロッキード・マーティン社が2016年10月14日(金)、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「2016年国際航空宇宙展」にて、日本の女子中高生に向けた教育プログラム「Girl's Rocketry Challenge(女子ロケットチャレンジ)」の実施を発表しました。

【写真】通常は入れない羽田空港管制塔からの眺め

 これはアメリカの航空・宇宙関連企業ロッキード・マーティン社による、「STEM(科学・技術・工学・数学)」への好奇心を刺激し、理工系キャリアに対する関心の喚起を目的とした社会貢献事業の一環。火薬で打ち上げる「モデルロケット」作りとその全国大会への参加などを通し、人材の育成を目的とするプログラムです。日本におけるモデルロケットイベントへの後援も含まれ、日本モデルロケット協会と共同での実施になります。

 ロッキード・マーティン社が日本でこのような教育プログラムを実施するのは初めてのことで、アジア地域ではシンガポールとインドに続き3か国目です。

 発表会に臨んだ日本ロッキード・マーティン社のチャック・ジョーンズ社長は、自身の子がロッキード・マーティン社のSTEM教育プログラムに参加し、そこにおける人材形成を目の当たりにしたことや、日本政府が現在推進している女性の社会参画推進政策に触れつつ、今回の「Girl's Rocketry Challenge」を通し、「(若い世代の女性が)STEMへの興味を持つことに期待しています」と話しました。

宇宙飛行士の98%が小学生のときに受けている教育

「モデルロケット」とは、火薬エンジンを使用して約180km/hで打ち上げる模型ロケットのこと。世界では50年以上の歴史があり、宇宙教育教材として知られています。アメリカのSTEM教育では広く取り入れられており、ふだん学生が学んでいる物理や数学を活用して実践できるといいます。

 日本国内でも、打ち上げたロケットの高度や、上空で開いたパラシュートの滞空時間などを競う「モデルロケット全国大会」が開催されています。また秋田県能代市で毎年開催されている「ロケット甲子園」では、宇宙飛行士に見立てた生卵をロケットに載せて打ち上げ、生卵の破損状況、そして規定高度と規定滞空時間にどれだけ近いかが競われており、優勝者は世界大会への出場権を得られます。

 今回の発表会において、日本モデルロケット協会の山田 誠会長は「これまで全世界で5億7000万回以上、日本でも35万回以上打ち上げられましたが、無事故です」と、その安全性に触れつつ、「宇宙飛行士の98パーセントが小学生のときにモデルロケットを用いた教育を受けています」と述べ、学生の教育現場におけるモデルロケットの有意義さを強調しました。

 ロッキード・マーティン社の「Girl's Rocketry Challenge」に参加するのは、希望校のなかから選ばれた、恵泉女学園中学・高等学校(東京都世田谷区)、山脇学園中学校・高等学校(東京都港区)、かえつ有明中・高等学校(東京都江東区)、以上3校17名の女子中高生。それぞれがチームを組んでモデルロケット作りに取り組み、2016年12月に開かれる中高生のための学会「サイエンスキャッスル」での中間発表を経て、2017年5月にJAXA筑波宇宙センターで開催されるモデルロケットの全国大会へ挑戦します。

乗りものニュース編集部

最終更新:10/15(土) 13:29

乗りものニュース

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