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県富士山研究所 雁ノ穴の噴火口特定

山梨日日新聞 10/14(金) 9:22配信 (有料記事)

 富士吉田市の富士山麓にある国の天然記念物・溶岩洞穴「雁ノ穴」の山頂側(南側)の割れ目が噴火口であることが、県富士山科学研究所の調査で特定された。雁ノ穴は市街地に近いが、富士山噴火を想定した現在のハザードマップ(災害予測図)には反映されておらず、今回の調査結果はマップの改訂などに役立てられる。

割れ目500メートルで掘削調査

 調査結果は、13日から市内で開かれている「日本火山学会2016年度秋季大会学術講演会」で、同研究所の吉本充宏主任研究員が発表した。研究所のグループは、雁ノ穴付近で見つかっている火口の位置を特定するため、7月に掘削調査をした。
 洞穴の山頂側に長さ約500メートルわたって延びる割れ目内の3カ所(図の地点1~3)を掘削。その結果、洞穴の山頂側の地点1と地点2の2カ所で、溶岩が噴出した形跡が確認された。そのため、その地点間の割れ目が火口であることが特定された、という。今後、なぜ雁ノ穴付近で噴火したのかや、どのように噴火したのかを解明するため、調査を進めていく。

 雁ノ穴は標高1000メートル付近にあり、ハザードマップを作成(04年)した後に行った上空からのレーザー照射などで山頂側の割れ目が見つかった。そのためハザードマップには反映されておらず、道の駅富士吉田の約2キロ南西と市街地に近いため、専門家からはマップを見直す必要性が指摘されている。
 吉本主任研究員は「富士山で多く噴火している地帯から雁ノ穴は外れている。雁ノ穴の実態を調べることが、次の噴火にどのように対策するのかという資料になり、防災につながっていく」と語った。本文:1,236文字 この記事の続きをお読みいただくには、世界遺産「富士山」 on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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最終更新:11/1(火) 14:24

山梨日日新聞