ここから本文です

ブータンの五輪事前合宿地に寄居町が内定 「町の誇り」交流拡大へ

埼玉新聞 10/15(土) 10:30配信

 埼玉県寄居町は14日、2020年東京五輪でブータン王国の陸上競技の事前合宿地に同町が内定したと発表した。同日、花輪利一郎町長が同国首都のティンプーを訪問し、ブータン王国オリンピック委員会(BOC)と事前合宿地の協定を締結した。県内市町村で事前合宿地の内定を発表したのは初めて。同町とBOCは陸上以外の競技の事前合宿に関しても、今後協議を進めていくとしている。

 事前合宿地の協定は町、BOCと、スポーツを通じて競技者間の交流や社会貢献を行っている「アスリートソサエティ」(為末大代表理事)との3者間で結ばれた。ブラジル・リオデジャネイロ五輪に出場した同国の選手はアーチェリーと射撃の2選手だけだが、今後はアスリートソサエティと町が連携し、同国の陸上競技選手の強化を支援していく。

 町では東京五輪に向けて、同国選手のホームステイの受け入れや、BOCとのスポーツ施設利用の調整、町内小中学校で同国の文化・歴史の学習、紹介イベントなどを計画している。

 同町と同国の橋渡し役となったのは、陸上の400メートル障害で3大会連続五輪出場を果たした為末氏。現在、BOCのスポーツ親善大使を務める為末氏が昨年4月に来町したのを機に、町は事前合宿地の誘致に乗り出した。今年6月には内閣官房からブータン王国と国際交流の推進を図る「ホストタウン」に認定された。

 5月にはBOC会長である同国のジゲル・ウゲン・ワンチュク王子をはじめとするBOC一行12人が町を視察。ワンチュク王子は寄居の自然や歴史、スポーツ施設などの説明を受け、町内の中学校を訪問している。

 事前合宿地決定を受け、花輪町長は「東京五輪の事前合宿に関する協定を結べたことは喜ばしく、町の誇りであると思っている。今後はスポーツを基本として、さまざまな分野で交流を進めていきたい」とコメントした。

最終更新:10/15(土) 10:30

埼玉新聞