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日本トイレ協会が唯一認める“トイレデザイナー”の哲学 デザインするのは「単なる見た目」だけではない

AbemaTIMES 10/15(土) 22:07配信

一級建築士の女性の小林純子さん。彼女の建築の才能は“とある分野”で発揮されている。それは「トイレ」だ。小林さんは一級建築士の知識と経験を活かして大手百貨店や商業施設など全国200カ所以上のトイレをデザインし、その独特なデザインと安心する使い心地は日本トイレ協会が認めるほど。

トイレとの出会いは「たまたま偶然」だったという。「当時はバブル期。人間の生活で取り残されている部分はないかと探っていました。そこで残っていたのはトイレの設計でした」。最初に手掛けたデザインが好評を呼び、次から次へとトイレのデザイン依頼が舞い込むようになった。小林さんが優先して考えているのは「暗い・汚い・臭い・怖いというイメージのトイレをどう改善するか」ということだ。

例えば、海ほたるの男性トイレでは海を見渡せる。空間全体が「水族館のよう」であり、便器は「まるでアート作品のよう」だ。銀座線三越前駅では、地下のトイレながらも明るく彩られる。ベトナムハノイにあるイオンモールにも小林さんのデザインされたトイレが。もちろん、すべて違うデザインパターンによってデザインされている。

東京大丸ではフロアごとによって客層が異なることから、階ごとにデザインを変えている。婦人服のフロアでは化粧直しの広めのスペースを設けている。一方、紳士服売り場の男性トイレにはあえて地味な配色をして落ち着いた空間を演出する。子供も利用する飲食フロアのトイレは絵本に出てきそうなポップなデザインを散りばめる。

小林さんがデザインするのは「単なる見た目」だけではない。現在当たり前に目にしているトイレの様々な機能も小林さんによって発案されたものだ。
例えば、授乳スペース、オムツ交換台、パウダースペース、障がい者用トイレ、生理用品専用のゴミ箱などなど……。

こうした様々な発想の源はどこにあるのか。「とにかくいろんな人に話を聞くこと。自分の考えだけでは違ってしまうことが多い。トイレは誰もが使うところだから様々な意見や考えがあるんです」という。

小林さんにトイレデザインの哲学を聞いた。「街のオアシスのような場所になるといいな、と思います。街にいると『たった1人』になることってトイレ以外ない。トイレが心地よいとちょっと気分転換できる。するとニコニコして他人と接することができるようになる」と語った。

最終更新:10/15(土) 22:07

AbemaTIMES

北朝鮮からの脱出
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