ここから本文です

デゴイチ、復活から四半世紀、人気のワケは? キーワードは「宝物」

乗りものニュース 10/15(土) 18:30配信

往年の現役時代より、復活後のほうが長くなる?

 蒸気機関車の代名詞的存在のひとつ、D51形「デゴイチ」。1936(昭和11)年から1100両以上と、日本で最も多く造られた機関車ですが、2016年10月現在、国内で営業運転を行っているのはJR東日本の高崎車両センター(群馬県高崎市)に所属する498号機のみです。

【写真】大宮で「オリエント急行」の先頭に立つ1988年のデゴイチ

 D51形498号機は1940(昭和15)年に製造され、岡山や大阪、新潟など各地の機関区で活躍したのち、1972(昭和47)年に引退。そして1988(昭和63)年にイベント・観光用として復活してから、まもなく30年。あと数年で、往年の現役時代より復活後の“人生”が長くなります。

 このD51形498号機(以下、デゴイチ)が復活して四半世紀以上がたち、その拠点である群馬県では、観光向けのSL列車がすっかり定着。2011(平成23)年に復活し、同じ高崎車両センターの仲間となったC61形蒸気機関車20号機(シロクイチ)とともに、多くの乗客を楽しませ続けています。

 長く続く人気の理由はどこにあるのでしょうか。2016年9月、実際にデゴイチがけん引する快速「SLみなかみ」に乗車し、取材してきました。

まず、乗る前から何かが違う

「SLみなかみ」の始発駅は、上越・北陸新幹線とも接続する高崎駅。同駅と、新潟県境に近い水上駅(群馬県みなかみ町)のあいだ59.1kmを走行します。

 列車が発車する2番のりばへ向かう、高崎駅のエスカレーター、その周囲には蒸気機関車の装飾が。ホームへ降りる前から、気分を盛り上げてくれます。

 エスカレーターを降りると、隣のホームがない線路で、白い蒸気を出すデゴイチがひとり。そしてそのまま、水上方面へ走って行ってしまいました。

 そのすぐあとでした。「SLみなかみ」が発車する2番のりばに、なにやらやって来るようです。係員がホームで旗を振り始めます。

 やってきたのは、12系という青い客車。国鉄時代に急行用として製造された車両で、「SLみなかみ」はデゴイチがこの12系をけん引して運転されます。

 ほどなく、先ほど水上方面へ走り去ったデゴイチがバック運転で戻ってきて、2番のりばへ進入。この12系と連結し、いよいよまもなく、出発です。

1/4ページ

最終更新:10/15(土) 19:07

乗りものニュース