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D52が半世紀ぶりに再始動 山北町

カナロコ by 神奈川新聞 10/15(土) 8:03配信

 「鉄道の日」の14日、山北町の山北鉄道公園で、蒸気機関車D52が半世紀ぶりに再始動した。車輪2回転分(約9メートル)とはいえ、「鉄道の町」を復活させて地域振興につなげる大きな一歩。「本当に奇跡」「感慨無量」-。白煙を噴きながらゆっくりと前進する雄姿に、整備に携わってきた元国鉄マンや町職員、住民らから歓声が上がった。今後月1回は運転する予定で、次回は15日。

 鉄道ファンや住民らが見守る中、D52の車輪がゆっくりと回りだす。白煙を吐き、ボーッという汽笛が響く。春の試運転を踏まえた本格的な運転再開。国内で唯一、実際に動くD52が誕生した。

 「感慨無量。有効活用してまちの活気につながってほしい」。復活請負人として町の委託を受け、整備に携わってきた元国鉄機関士(61)=前橋市=は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 同公園のD52は1944年製の蒸気機関車で、御殿場線の電化に伴い引退した。70年に同公園に移設され、地元の山北鉄道公園保存会が維持管理に努めてきた。再始動は地方創生事業の一環。人口減少などの課題に直面する町の活性化につなげようと「奇跡の復活事業」などと銘打ち、昨年末から準備に取り組んできた。

 この日の記念式典で、湯川裕司町長は「夢、ロマンがあふれるできごと」と述べ、保存会の会長(83)は「当時のような盛り上がりに期待したい」と、新たな観光資源の誕生に思いをはせた。

 町は整備を担う人材の育成を考えているほか、線路の延伸も検討している。

最終更新:10/15(土) 8:03

カナロコ by 神奈川新聞

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