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東京湾の“守り神”が引退 横浜の3管、巡視船「たかとり」

カナロコ by 神奈川新聞 10/15(土) 9:03配信

 第3管区海上保安本部(横浜)で老巡視船2隻が相次いで姿を消す。海上保安庁でも最高齢だった横須賀海上保安部(横須賀市)の「たかとり」(325トン、船齢38年)は13日に退役。銚子海上保安部(千葉県)の「かとり」(680トン、同36年)は21日に引退を控えている。同本部の担当者は「海難救助や海上災害などに出場し、海の安全に貢献した」と長年の労をねぎらう。

 PM型(中型)「たかとり」は1978年3月24日に就役。全長46・5メートルで、東京湾での海難事故に対応するため消防能力が強化されており、マストに3基並んだ放水銃が特徴。巨大タンカー「ダイアモンド・グレース」が97年7月、横浜・本牧沖で座礁して原油が流出した事故ではオイルフェンスを張り、汚染を食い止めた。

 退役により海上保安庁を象徴する濃紺色のS字マークや「PM89」の番号が船体から消され、14日午後、横浜市中区の横浜海上防災基地にえい航された。

 同本部管内に配置された巡視船は15隻。ほぼ毎日運航する貨物船などの寿命は15~20年だが、巡視船の代替時期は25年程度といわれる。横須賀海上保安部の担当者は「たかとりは東京湾の“守り神”。いざのときに備えて歴代の乗組員が丹念に整備をし、大切に使ってきた」と話す。

 80年10月21日に就役したPL型(大型)「かとり」は、就役日に当たる21日に引退する。15日には最後の一般公開が千葉県銚子市の銚子港岸壁で行われる。

 巡視船の役割は海の安全を守るだけでなく、領海警備など多岐にわたる。特に尖閣諸島周辺で外国漁船などの活動の増加に対応するため、追跡捕捉能力などに優れた「規制能力強化型巡視船」の整備が進んでいる。

最終更新:10/15(土) 9:03

カナロコ by 神奈川新聞

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