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時計塔「さよならイベント」 川崎市役所本庁舎

カナロコ by 神奈川新聞 10/15(土) 15:02配信

 新庁舎建て替えに伴い年内にも解体される川崎市役所本庁舎(川崎区宮本町)の「さよならイベント」が14日、始まった。川崎のシンボルでもある時計塔内も初公開され、戦火をくぐり抜けて街の発展を見守り続けた歴史的な建物内を市民らが興味深く見て回った。

 78年にわたって市民に親しまれてきた本庁舎の魅力を解体前に味わってもらおうと、市が庁舎見学会やトークイベント、コンサートなど多彩な催しを企画した。

 目玉は、高さ約36メートルある時計塔内の見学ツアー。戦時中は迷彩色に塗られ、敵機監視のために防空監視哨員が詰めた建物としても知られる。戦後も周辺に高層建物がなかったことから川崎のシンボルとなってきた。

 この日は市民ら45人が建築時から使われている急勾配の鉄骨階段を上りながら塔内を見学。職員が「戦時中に敵機から撃ち込まれた弾痕も壁の中に残っていると言われている」などと説明するのを聞きながら、盛んにスマホやカメラのシャッターを切っていた。

 20代の頃に九州から市内に越してきた市民(77)=川崎区渡田新町=は「住民登録のため初めて訪れ、高い時計塔の印象が強く残った。待ち合わせ場所にもした親しみがある建物なので、建て替え後も一部復元して残すことになって良かった」と話していた。

 市は耐震性能に問題がある現在の本庁舎の解体後に116メートル以下の超高層棟と低層棟を建設。2022年度の完成を目指し、複数の民間ビルに分散した本庁舎機能を集約する予定。

 イベントは16日まで。午前9時~午後5時開催。入場無料で予約不要だが、一部の企画は先着順となっている。

最終更新:10/15(土) 15:02

カナロコ by 神奈川新聞