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希少昆虫を密猟から守れ 沖縄・やんばる地域 不審車両3台確認

沖縄タイムス 10/15(土) 7:00配信

 ヤンバルテナガコガネ等密猟防止協議会は7日、テナガコガネに加え、今年から法律で採取が禁じられているオキナワマルバネクワガタなどの密猟防止を目的に、沖縄本島北部・やんばる地域の林道パトロールを行った。昨年は一晩で採取目的とみられる車両40台が林道を往来したこともあったが、この日は3台の不審車両が確認された。

 環境省やんばる野生生物保護センターによると、9~10月は希少種のマルバネクワガタやテナガコガネの活動シーズンで、採取者の中には売買目的の人もいるという。

 7日午後6時半ごろ、協議会のメンバー22人が5班に分かれて出発。やんばる国立公園エリアを走る林道10カ所で約1時間半、巡回した。バナナを入れた水切りネットを木の枝にぶら下げ、昆虫をおびき寄せる仕掛けも数カ所確認された。

 大国林道を巡回する班は、横浜市から来たというスクーターに乗った年配の男性と遭遇。バイク前方に懐中電灯を取り付けた男性は「標本作りのためにいろんな昆虫を採取している」と言い、マルバネクワガタの採取禁止について「一部の悪質な人のために迷惑している」と答えた。

 国頭村によると、今年は密猟目的とみられる夜間の不審車両は昨年の20分の1に減っている。野生生物保護センターの山本以智人自然保護官は「虫を通して自然を知ってもらうことは良いこと。ただルールや法律を守ってほしい。引き続きパトロールで警戒を続けたい」と話した。

 オキナワマルバネクワガタなど国内の希少野生動植物種を許可なく捕獲した場合、5年以下の懲役か500万円以下の罰金(業者であれば1億円以下の罰金)が規定されている。

最終更新:10/16(日) 9:15

沖縄タイムス