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安宅の歴史、奥深く 観光スタンプラリー開始

北國新聞社 10/15(土) 2:36配信

 藩政期から明治にかけて北前船の寄港地として栄え、「勧進帳の里」としても知られる小松市安宅町をめぐるスタンプラリー「花の安宅に着きにけり」が14日、同町一帯で始まった。金沢学院大の協力を得て市が5月に策定した「安宅フューチャーデザイン」に基づく事業の一環で、住民組織の「安宅活性化倶楽部(くらぶ)」が趣向を凝らした企画で魅力アップに努め、観光客をもてなした。

 「安宅フューチャーデザイン」は、安宅活性化グランドデザイン検討会(座長・奥井めぐみ金沢学院大経営情報学部教授)で協議された。観光交流人口の拡大に向けた「北前船の歴史文化発信プロジェクト」が盛り込まれており、今回のスタンプラリーでは、北前船による回船業に携わった旧家の公開を中心に、観光客の回遊性を高めることを目指した。

 初日から県内外の観光客が参加し、北前船主だった瀬戸家をはじめ、前多家や清水家、弘法大師の伝説を伝える弘法堂などを見て回った。築200年以上という瀬戸家では、1906(明治39)年に加賀市塩屋町の北前船主・塩浜屋から嫁いだ瀬戸ミネさんの花嫁道具などが特別に公開された。参加者は、鳳凰(ほうおう)の刺(し)繍(しゅう)が施された豪華な婚礼衣装や漆器、藩政期のふすま絵、屏風(びょうぶ)などに見入り、往時の繁栄に思いをはせた。

 このほか各チェックポイントで、毎年9月に行われる安宅まつり(北國新聞社後援)の曳舟や踊り手の赤襦袢(じゅばん)、古い町並みの写真展示などが行われた。「小松とまと」を使ったカレーの販売や呈茶なども人気を集めた。最終日の16日は、横笛やオペラのコンサートなども予定されている。

北國新聞社

最終更新:10/15(土) 2:36

北國新聞社