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ロケ地羽咋に記念碑 映画「風の子」感動を後世に

北國新聞社 10/15(土) 2:36配信

 戦後、羽咋市余喜地区で県内初のロケが行われた映画「風の子」を後世に伝えるため、同市酒井町会が地元の酒井防災広場に記念碑を建立した。映画上映から67年が経過する中、戦中戦後を少年がたくましく生きる姿を描いた作品の感動を風化させず、地域の宝として語り継ぐ。記念碑は、19日に行われる県営ほ場整備事業完工記念式典に合わせてお披露目される。

 映画「風の子」は、太平洋戦争末期、羽咋市酒井町(当時羽咋郡余喜村)に東京から疎開していた当時13歳だった山本映佑君の作文を基に制作され、混乱の時代を明るく強く生き抜く少年の姿を描いた。1948(昭和23)年9月から1カ月半にわたり余喜村や津幡町などでロケが行われた後、49年2月に監督・脚本山本嘉次郎、出演夏川静江、竹久智恵子らで封切られ、全国で共感を呼んだ。

 酒井町では、数年前から「風の子」記念碑を建立する計画が浮上していた。今回、酒井・本江地区で2011年度から進んでいた県営ほ場整備が完了して完工記念碑が整備されることになり、酒井町会が費用を負担する形で完工記念碑の隣に「風の子」記念碑を建立した。記念碑は縦約1メートル、横約1メートルで、表面にロケが行われた経緯や映画の主題歌の歌詞が刻まれている。

 羽咋市内では「風の子」上映から半世紀余りが過ぎた2000年、市商工会が再上映に向けて市民に募金を呼び掛けた結果、同年12月に復刻上映が実現した。それを機に、市内外で上映会が開催されており、市ゆかりの映画となっている。

 記念碑建立へ中心的な役割を果たした酒井町会長の窪田正雄さん(84)は、ロケ当時を懐かしそうに振り返り「素晴らしい映画の撮影がこの地で行われたことを多くの子どもたちに知ってもらいたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:10/15(土) 2:36

北國新聞社