ここから本文です

超人的な身体操作と培った泥臭さ。岩崎悠人がU-19日本代表を救う値千金の追加点

ゲキサカ 10/15(土) 7:49配信

[10.14 AFC U-19選手権GL第1節 日本 3-0 イエメン]

「めっちゃ硬いな」。AFC U-19選手権、イエメンとの前半戦をベンチから観ていたFW岩崎悠人(京都橘高)は、そんなことを思っていた。後半、「間延びしてくれば自分の出番が来る」と踏んでいたそうだから、先制してイエメンが攻守にバラバラになってきたタイミングの後半14分に呼ばれたのは、本人にとっても納得のタイミングだっただろう。「できたスペースに走ってやろう」。狙いはシンプルで、そして明確だった。

 前半の2トップは、どちらかと言うと真ん中で構えるタイプ。これに対して岩崎はサイドハーフでも起用される盛んにワイドへ動いて、スペースに走り込んでパスを引き出すタイプのストライカーである。イエメンの守りが広げられている中で、岩崎のスピードは自然と脅威になった。「相手が疲れてきた中で背後への動きが生きてくる」という読みどおりのプレーで躍動した。

 しかし後半28分、MF神谷優太(湘南)の左サイドからのトリックFKのシーンは痛恨だった。ニアに走った岩崎はまさかの空振り。記者席からは思わず「ウソでしょ」という声も漏れたシーンだったが、「あれを決めたら“俺”じゃない」と笑う男は、セカンドチャンスをきっちり活かす。後半34分、MF堂安律(G大阪)の左足シュートがポストを叩くと、このリバウンドボールに無理矢理左足を伸ばして“トラップ”すると、体が完全に倒れた状態から強引に押し込んで、2点目のゴールを奪い取った。

「体の柔らかさには自信がある」とそのシーンを笑顔で振り返った岩崎は、「あれは自分らしいゴールでしたね」と実に泥臭い、ストライカーらしい得点に胸を張った。日本が次々に決定機を外す嫌な流れを岩崎の超人的な身体能力が生きたゴールが吹き飛ばし、試合のすう勢は決した。内山ジャパン結成以来最悪の内容ではないかという流れだった試合を、異能の男が一変させ、3-0の勝利へと導くこととなった。

(取材・文 川端暁彦)

最終更新:10/15(土) 7:49

ゲキサカ

スポーツナビ サッカー情報