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債券下落、米金利上昇や円安が重し-5年入札順調で中期には買い圧力

Bloomberg 10/14(金) 7:50配信

債券相場は下落。米長期金利がアジア時間の取引で上昇していることに加え、外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることを背景に売り圧力が掛かった。一方、5年利付国債入札が順調となったことを受けて、中期ゾーンは買い優勢の展開となった。

14日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と比べて0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.06%で推移。一時はマイナス0.055%と12日以来の水準まで上昇した。新発20年物158回債利回りが1.5bp高い0.385%まで売られ、新発30年物52回債利回りは一時2bp高い0.50%を付けた。新発40年物9回債利回りは1.5bp高い0.58%で推移している。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は、「米国の金利が上がっていることと、円安が強まっている流れの中、多少の金利上昇という感じ」と指摘。「原油高を背景に米国の期待インフレ率が上がってきており、米金融引き締め期待が高まっている」とし、円債についても多少スティープ化圧力が掛かりやすい状況だと話す。

長期国債先物市場で中心限月12月物は、前日比2銭安の151円85銭で取引を開始した。いったん5銭高まで値を戻したものの、その後は水準を切り下げ、結局3銭安の151円84銭で終えた。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、「来週も日銀による金利コントロール下で静かな相場が見込まれる。国内的な材料に乏しく、グローバルなイールドカーブのスティープニング圧力がどれくらい強まるかが焦点になりそうだ」と指摘。「注目としては20日の欧州中央銀行(ECB)理事会。テーパリング思惑が浮上した中で、金融政策の限界論的な見方が強まった場合、グローバルなイールドカーブのスティープニング圧力が円債にも効いてきそうだ」と言う。

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最終更新:10/14(金) 16:06

Bloomberg