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JR九州上場「初値はいくら?」投資のプロが大胆予想

ZUU online 10/16(日) 17:40配信

今年もIPOが盛り上がりを見せる中で、10月25日に今年の注目IPO銘柄の一つであるJR九州が上場する。

今年は比較的大型のIPOではすでにLINEが上場し、大型上場の割に初値が高騰するなどLINEが初値で当たった公募組にとってはなかなか割がよい投資となったようだ。

もうすぐ上場するJR九州もLINE同様に大きな注目を集め、初値がいくらになるかが投資家たちの中でも話題となっている。本記事では、JR九州の初値がどうなるかを以下の順に説明していく。

IPO初値のこれまでの傾向からJR九州の初値がどうなるのかを多様な視点から見ていこう。最後には初値予想も大胆予想しているのでさいごまで目を通していただきたい。

■「IPO初値」は3つのパターンに分かれる

IPOの初値(上場時に初めてつく価格)は一般に募集したときの価格よりも高くなりやすい。これは募集している段階で、割安に価格が設定されていることが多いからである。公募(上場前の募集)で当選した投資家であれば「公募で取得し初値で売る」という行為を行うことですぐさま利益をあげることができる。

ただ、この初値のつき方には銘柄ごとの違いにより次のような3つの傾向がある。

①初値が2倍以上の大暴騰を演じる銘柄(このパターンがもっとも少ない)

・公募で取得することが著しく困難。
・市場はマザーズなどの新興市場。
・時価総額は小さい(数十億円)

②初値が公募の価格よりは上がるが倍にはならない銘柄(このパターンが最も多い)。

・やり方次第で公募で取得が可能。
・市場は様々
・時価総額は大きめ(数百から数千億円)

③初値が公募を下回る銘柄(このパターンは少なめ)

・公募で高確率で取得できる。
・東証1部、2部が多い
・時価総額は大きい(数千億円以上)

大きく分けると上記の3つに分類できる。

■ JR九州の新規上場は意外と注目「3つの理由」

まずJR九州が①に当てはまらないことは容易に想像ができる。JR九州は時価総額は3920億円と想定されており、株価が2倍以上になるIPO銘柄の時価総額数十億円の基準をはるかに超えている。またJR九州は東証に上場する予定だが、これまでの傾向からするとおそらく東証1部になると思われる。一見すると時価総額や市場区分から見ても、③にあてはまりそうだ。

ただ、今回のJR九州の場合、個人投資家からの支持が大きいことが予想される。以前、JR九州のIPOが個人投資家目線で注目の株である3つの理由という記事を書いたが、そこで下記3つの理由を挙げている。

1. JRブランドのついたインフラ系企業として個人投資家が手がけやすい
2. 配当+優待の株主還元が充実している
3. 業績の復調期待

上記3つの理由により個人投資家から幅広い買いを集めることが予想できる。

しかも、想定の公募価格では2400円から2600円(おそらく上限の2600円で決まると予想される)と個人投資家が買いやすい値段であることも上場時の初値の高さを後押ししそうだ。

ここからさきほどのIPO初値の傾向である②である可能性が高そうだが、最初の売り出しをする株数が1億6千万株とのことから、そう簡単には株価は上がらないものとみる。

そこで仮に②であるとしても初値はいくらになるかが問題となる。

■ JR九州の初値予想「3000円~3300円」

多くの個人投資家の予想としては2800円から3000円程度とみる向きがあるようだ。しかし筆者は次の3点の理由があるために、売り出し株数が巨大であってもJR九州の初値は高く押し上げられる(さらに上ぶれする)と予想している。

1. 昨年は郵政・かんぽ生命・ゆうちょ銀の3社同時上場で投資家の資金が3つに割れたが、今回は1社のみ。
2. 今年のLINEの初値が想定以上に高騰したことから注目度の高いIPO銘柄として再び投資家の買いが集まる。
3. 相場が再び復調基調になってきている

いずれもJR九州の初値を押し上げるために重要な要因だと考えている。

昨年は郵政3社がちょうど同じ時期に上場したがいずれも初値は公募を上回った。3社が同時に上場するということは投資家の資金は3つに割れたということである。今回は1社のみの上場ということで資金は集中しやすい。

またLINEが思わぬ上場を見せたことから期待感から同じように、公募で取得できなかった投資家が初値での買いを試そうとしてくることが予想される。さきほど個人投資家からも人気が高い要素が揃い踏みだと説明したが、公募で取得できなかった個人投資家の多くは初値での買いを試みる場合が多い。

3は意外と重要だ。注目のIPOであっても全体相場の良し悪しに影響を受けることがある。今現在全体相場は比較的落ち着きをみせ、10月11日には日経平均株価が1万7000円台を回復したとのニュースも流れている。市場が回復傾向にあるといわゆる「市場心理」が良くなり、個人投資家の資金も回りやすくなる。

以上の点から筆者は下記のようにJR九州の初値を、「3000円~3300円」の範囲内(個人投資家予想の10%程度の上ぶれも期待できるとみている)と予想する。

谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学を卒業後、証券会社において証券ディーリング業務を経験。2級ファイナンシャルプランナー。ヤフーファイナンスの「投資の達人」においてコラムニストとしても活動。2015年には年間で「ベストパフォーマー賞」「勝率賞」において同時受賞。ネットマネーや日経マネーと言った経済雑誌での執筆活動も行う。個人ブログ「インカムライフ.com ( http://income-life.jimdo.com/ ) 」を運営。

最終更新:10/16(日) 17:40

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