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上武大 箱根駅伝予選会 9年連続出場権

上毛新聞 10/16(日) 6:00配信

 箱根駅伝出場を懸けて15日、東京都の陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までの20キロで行われた予選会で、上武大は上位10人の合計タイムが10時間12分12秒で6位に入った。4月にコーチから昇格した近藤重勝監督の新体制で箱根切符をつかみ、9年連続の歴史をつないだ。個人で上位を争った選手はいなかったが、総合力で10位までの出場権を獲得した。大東大が10時間8分7秒で1位。伝統校中大は11位で88年連続出場はかなわなかった。

◎「逆境」力に一体感

 スローガン通り「逆境」が力になった。1万メートルの個人記録の合計は10位以内に入らない。前回の予選会、箱根駅伝を経験したメンバーを6人欠いての出場だが、昨年の順位を上回った。森田清貴主将は「上武は駄目だという声もあった。それでも自分たちはいいチームをつくった」と胸を張った。

 8年連続で箱根に導いた花田勝彦前監督が、3月に退任した影響を懸念する声も多かった。コーチがいないこともあり、近藤監督は選手の意見を取り入れながらの指導を目指した。

 選手、監督、スタッフ、全員でつくり上げたチームは崩れなかった。この日、スタート時から気温は高く19度。悪条件で、トップ校は昨年から約2分、最下位通過校は約4分遅い記録だった。上武大は8秒遅れだが、力を出し切ったと言えるだろう。

 暑さ対策は選手各自で行った。近藤監督の指示はなかったが「給水は必ず」「発汗を促すカフェインは控える」など、申し合わせた。スピードが落ちる他大学を尻目に後半も粘ることができた。ミーティングを増やし、小さなことからの話し合いが生きた。

 昨年の主力を欠いた穴を埋める選手も自主性で育った。チーム5、6位だった佐藤駿也、淵喜輝は昨年の予選会不出場だが、61分前半の好記録。淵は近藤監督が直接指導するAチームの夏合宿に半分以上不参加。指導者なしのBチームだったが、「Aに負けないように工夫して練習を積んだ」とチャンスをつかんだ。

 近藤監督は「チーム力の勝利です。自分が目指した形になったきた」と何度も目尻を下げた後、「まだまだいいチームになりますから」と創部初のシード権獲得に目を向けた。
(越谷奈都美)

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最終更新:10/16(日) 7:39

上毛新聞