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ツキノワグマ7頭相次ぎ捕獲 岡山県北東部、「厳重警戒を」

山陽新聞デジタル 10/16(日) 7:10配信

 岡山県北東部の美作市、西粟倉村で15日、ツキノワグマ7頭の捕獲が確認されたことが、県美作県民局勝英地域事務所などへの取材で分かった。7頭のうち4頭は人里近くで見つかり、人に危害を及ぼす危険性が高いとして、県のツキノワグマ保護計画に基づき殺処分した。けが人の報告はない。

 県や地元猟友会によると、捕獲された場所は南北約8キロの範囲内で、同じ日に近隣地で確認された頭数としては極めて異例。今季はドングリの生育が高地より低地で良好とされ、クマが餌を求めて山中から人里のある低地へと下りてきている可能性がある。県は厳重な警戒を呼び掛けている。

 勝英地域事務所などによると、美作市東粟倉地区で4頭、西粟倉村で3頭が有害鳥獣用などのわなに掛かっているのが見つかった。わなは定期的に点検しており、7頭は13日から15日夕にかけて捕獲されたとみられる。雄3頭、雌4頭で体長約90~142センチ、体重は15~110キロ、年齢は1歳から10歳以上と推定される。

 県の依頼を受け、現地調査をした県環境保全事業団の委託調査員・矢吹章さん(67)=岡山市=は「これまでも美作市や西粟倉村で目撃が相次いでいたが、今年は異常。森林伐採による食料不足、クマの増加などが考えられる」と指摘。「山に入るときは音を出す物を身に着けるなど警戒を忘れずに。特に子連れのクマは危険。子グマを見たら慌てず騒がず立ち去ってほしい」と呼び掛ける。

 県のまとめでは、本年度は9月末までに県内で目撃情報が109件、捕獲が14頭に上っており、年間199件、61頭と過去最多だった2010年度の同時期(65件、5頭)を大きく上回っている。

 県は現行のツキノワグマ保護計画(12~16年度)で、集落などに繰り返し出没▽人身被害の危険性が高い場所に出没▽市町村から駆除申請が出ている―などを条件に殺処分を認めている。

最終更新:10/16(日) 7:10

山陽新聞デジタル

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