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TETSUYA、良質なメロとパフォーマンスで魅了した生誕ライブ/ライブレポート

MusicVoice 10/16(日) 8:01配信

 今年ソロ デビュー15周年を迎え、6年ぶりにソロ シングルをリリースした、L’Arc~en~Cielのリーダーで、ベーシストのTETSUYAが10月3日、東京赤坂BLITZでLIVE TOUR 2016「THANK YOU」をおこない、アンコールを含め全18曲を熱演した。この日は、9月7日にリリースしたシングル「Make a Wish」と「Time goes on ~泡のように~」を引っ提げての全3公演におよぶ東名阪ツアーの初日。しかも、TETSUYAの誕生日ということもありバースデーサプライズも。ファンとバンドメンバーと共に記念すべきこの夜を祝った。

■晴れ男なのに...

 1年に一度のバースデーを祝おうと赤坂BLITZはすでに超満員。高揚感に満ちたオーディエンスによって、これから始まるショウへの期待感が高まっていく。定刻を少々過ぎたところで、会場は徐々に暗転すると、ストリングスを基調とした壮大なスケールのオープニングSEが流れ、サポートメンバーがステージに登場。大きな歓声が飛び交うなか、最後に主役であるTETSUYAがステージに現れた。

 まばゆい光の中、9月7日にリリースした最新シングル「Make a Wish」でライヴの幕は開けた。カラフルなペンライトがフロアを彩り、開放感あふれる爽快なナンバーによって、序盤からオーディエンスのテンションはマックスになった。

 「Can’t stop believing」では、プロペラのようにマイクスタンドを回転させるTETSUYA。そのまま「REVERSE」と存在感のある、突き抜ける歌声でオーディエンスを引っ張っていく。その歌声とパフォーマンスに呼応するかのようにオーディエンスも掲げた手をリズムに合わせステージに差し出し、エネルギーを届けた。

 岸 利至(Key)のシンセサイザーサウンドから「TIGHTROPE」へ。まさに綱渡りのような緊張感ある楽曲に、そのシリアスな世界観に引き込まれていく。「SCARECROW」に続いて、ミュージック クリップの映像とともに「lonely girl」を届ける。過去と現在のTETSUYAの姿を堪能ができる粋な演出で魅せていく。続いてはL’Arc~en~Cielからのセルフカバー曲「Time goes on ~泡のように~」を披露。「lonely girl」とこれからの季節にピッタリな楽曲でライヴを彩った。

 7曲連続で演奏してきたところでMCコーナーへ。TETSUYAは「僕は晴れ男なのに。今日は何かがおかしい」と本日の雨天に疑問を抱き、晴れ男として納得がいかない様子。また、今日食べたお弁当の話から「キッチリしているように思われているけど、めちゃくちゃ適当なんですよ。なぜかパブリックイメージで自分が几帳面だと思われているけど、全然そんなことはないんです。ね! 皆さん」とバンドメンバーに同意を求めたが、メンバーは首をかしげる場面に会場からは笑いが起こり、多彩な話で訪れたオーディエンスを楽しませた。

■“ルーレットを回せ!のコーナー“

 MCに続いて「魔法の言葉」を披露。軽快なリズムにオーディエンスも手を左右に振り、そこに水鉄砲を持ったTETSUYAが客席を狙い撃ち。途中、お立ち台に腰をかけリラックスして歌う姿も印象的であった。そして、ここからソロとしての歩みが始まった。ソロ デビューシングルである「wonderful world」へ。サビではオーディエンスもシンガロングで盛り上げていく。

 「WHITE OUT」では、TETSUYAの低音を効かせた歌からサビでのハイトーンボイスが爆発力を生む。嫌が応にもサビで高揚感を煽られる。そして、アッパーチューンの「EDEN」で畳み掛けていく。ギターソロでは、中村 佳嗣(Gt)に寄り添い、ギターのアームを操作し共同作業。「蜃気楼」では、タイトルのごとく間奏でゆらゆら揺れるTETSUYAのステージングにも視線が集中する。IKUO(Ba)の歪んだ流暢なベースソロがアクセントとなって楽曲に華を添える。

 そして、クラップ(手拍子)が印象的な「Roulette」に突入。フロアはルーレットを回すかのごとく、頭上で回転するタオルで埋め尽くされる圧巻の光景が広がった。曲の途中でブレイクすると“ルーレットを回せ!のコーナー“へ。メンバーの名前が書かれたルーレットに当たった人がサイコロを振り、そこに書かれたお題のエピソードを話すというもの。

 今回は岸が当たり、“情けない話”をすることに。愛用のMacを肌身離さずいつも持っていたのに、高速のサービスエリアに置き忘れるというエピソードを話し、結果的には無事に見つかったことを明かした。それを聞いたTETSUYAが「自分にはそこまで愛着のあるものやこだわりがない」と語り、岸に対して感心している様子。

 コーナーが終わり、再び「Roulette」へ。続けて、どこかノスタルジックなロックナンバー「Are you ready to ride?」に突入。映画『ブルース ブラザース』に登場したジョン ベルーシとダン エイクロイドのような2人の男(バナナマン ブラザース)がステージに登場し、<oh!! yeah!!>と看板を掲げ、オーディエンスもそれに合わせシンガロングで盛り上げていった。フロアからの声によって一体感はさらに高まっていった。

 本編ラストは「15 1/2 フィフティーンハーフ」。夏の夕暮れを連想させる照明も相まってTETSUYAの歌からも、そんな夏の一時の情景が見えるようだった。エンディングでは後方から照らすライティングのなか、TETSUYAが両手を大きく翼のように広げ、訪れたファンに感謝を告げステージを去った。

 アンコールを求めるTETSUYAコールが会場に鳴り響く。再びステージに戻ってきたJuicy-Bananasのメンバーたち。「LOOKING FOR LIGHT」のイントロが始まり、TETSUYAがステージに登場すると突如演奏がブレイク。

 そこから「Happy Birthday」のイントロに切り替わり、オーディエンスがその伴奏に合わせ大合唱。天井からゆっくりとバースデーケーキも登場し、TETSUYAの誕生日を祝った。バンドメンバーとスタッフからの誕生日プレゼントも受け取り、嬉しそうなTETSUYA。会場のオーディエンス達とケーキとともに記念撮影もおこなわれた。

 そして、ファン、メンバー、スタッフに向け「これからも共に歳を重ねましょう」と投げかけ、再び「LOOKING FOR LIGHT」へ。祝福ムードのなか、空へ駆け上がっていくようなキラキラしたナンバーにボルテージは最高潮に。ラストはフロアを照らしていた一筋の光がTETSUYAを照らし「流れ星」を届けた。叙情的に感情込めしっとりとLIVE TOUR 2016「THANK YOU」の初日の幕は閉じた。

 TETSUYAの類稀なるエンターティナーとしての才覚を存分に発揮したステージであった。TETSUYAの良質なメロディで紡いぎ展開されるライヴは、訪れたオーディエンスに一時の夢を観させてくれた。ソロとして15周年を迎えたTETSUYAが、20周年に向け、どのような楽曲やライヴで楽しませてくれるのか楽しみに待ちたい。(取材・村上順一)

■セットリスト

TETSUYA LIVE TOUR 2016「THANK YOU」
10月3日 赤坂BLITZ

01.Make a Wish
02.Can't stop believing
03.REVERSE
04.TIGHTROPE
05.SCARECROW
06.lonely girl
07.Time goes on ~泡のように~
08.魔法の言葉
09.wonderful world
10.WHITE OUT
11.EDEN
12.蜃気楼
13.Roulette
14.Are you ready to ride?
15.15 1/2 フィフティーンハーフ

ENCORE

16.LOOKING FOR LIGHT
17.Fantastic Wonders
18.流れ星

最終更新:10/16(日) 8:01

MusicVoice