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フィルター用不織布で抗ウイルス認証 倉敷繊維加工、カーエアコン向けに販売

山陽新聞デジタル 10/16(日) 10:12配信

 不織布製品製造の倉敷繊維加工(大阪市)は、抗ウイルス加工を施したフィルター用不織布を開発し、早島工場(岡山県早島町早島)で生産を始めた。インフルエンザウイルスに対する高い抑制効果が期待でき、フィルター用不織布では初めて公的機関の認証を受けた。カーエアコン向けなどに販売し、2018年度に5億円の売り上げを目指す。

 一般社団法人・繊維評価技術協議会(東京)が昨春制定した認証制度「抗ウイルス加工マーク(SEKマーク)」を取得した。通気性が優れた不織布に、抗ウイルス効果のある特殊な薬剤をコーティングし、インフルエンザウイルスを付着させて試験した結果、2時間で99・9%減少した。

 価格は1平方メートル当たり100円から。自動車のエアコンや家庭用空気清浄機向けに国内のフィルターメーカーを通じて販売している。脱臭効果のある活性炭と組み合わせるなど、オーダーメードで顧客のニーズにも対応する。初年度の販売目標は1億円。

 同社の不織布はマスクや浴用タオルにも使われているが、フィルター用が最も多く、売上高の半分近くを占めている。今後は国内販売に加え、自動車や家電の需要が伸びている中国、インドネシアなどアジア各国での営業も強化する方針。同社は「機能性の高さをアピールし、国内外で販路を広げたい」としている。

 倉敷繊維加工は繊維メーカー・クラボウ(大阪市)の100%子会社で、1948年に倉敷市で設立。97年に大阪市に本社を移した。従業員約320人、資本金3億5千万円。16年3月期の売上高は72億2500万円。

最終更新:10/16(日) 10:12

山陽新聞デジタル