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摘果ミカン再利用 ドレッシングに商品化

カナロコ by 神奈川新聞 10/16(日) 8:15配信

 神奈川県小田原市内の農家のグループが16日から、地元産の摘果ミカンの果汁を使ったドレッシングを販売する。普段は廃棄しているミカンを活用。爽やかな酸味と香りが特徴の、サラダや焼き魚などに合う一品に仕上げた。

 販売するのは、同市早川を中心に、果物や野菜、花木などを生産する農家約60人でつくる「一夜城ヨロイヅカファーム・マルシェ部会」。パティシエ・鎧塚俊彦さんの農園付きパティスリー(同市早川)に併設された産地直売所で出荷・販売しているグループだ。

 ミカンづくりでは養分を集中させ、大きくて味や質の良い果実を育てるため、夏に未成熟な実を摘み取って数を減らす。ただ、そのまま地面に捨てられる摘果ミカンにも爽やかな味と香りといった魅力がある。

 「後継者不足を理由に、ミカンの生産をやめる農家が早川でも増えてきている。廃棄する摘果ミカンで活性化事業ができないかと考えた」と同部会の青木太成会長(58)。今春から比較的製造しやすいドレッシングの商品化に取り組んだ。

 「シニアネットワークおだわら&あしがら」に登録した市民の協力も得ながら、約15の農家から摘果ミカン約2トンを収穫。藤野商工会に搾汁を、藤沢市内の食品加工業者に製造をそれぞれ依頼した。

 ドレッシングには果汁を45%以上使用。強い酸味を抑えるため、タマネギのすりおろしを加えた。オイル入りとノンオイルの2種類を製造。オイル入りはサラダやカルパッチョ、マリネソースなどに、ノンオイルは温野菜や焼き魚などの和食に合うという。

 活用した約2トンは廃棄量に比べれば、ほんの一部。青木会長は「地ビールに入れるなど、摘果ミカンの果汁のさらなる利用方法も考えたい」と話している。

 「一夜城緑柑(りょっかん)ドレッシング」は、どちらも200ミリリットルで750円。製造した180本を、産地直売所「一夜城ヨロイヅカファーム・マルシェ」などで販売する。問い合わせは、一夜城ヨロイヅカファーム電話0465(24)3150。

最終更新:10/16(日) 8:15

カナロコ by 神奈川新聞