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渋滞、騒音…観光バスへの苦情解消へ 国と那覇市が実証実験

沖縄タイムス 10/16(日) 15:00配信

 那覇市中心部などを観光する修学旅行生や外国人ら団体ツアー客が集合場所にそろうまでの間、路上待機したり近隣を走ったりして待つ貸し切りバスを減らそうと、沖縄総合事務局や那覇市などが、バス会社共通の待機場を設ける方向で調整している。9月下旬から実証実験に着手しており、24日からは那覇市西に仮の待機場を設け、送迎がスムーズにできるかなどを検証する。事業費は、観光庁が1千万円、那覇市が約150万円。(政経部・平島夏実)

 那覇市によると4年ほど前から、国際通り周辺などに長時間待機する貸し切りバスに対し、地域住民から苦情が寄せられている。内容は「渋滞の原因になる」「エンジン音がうるさい」など。観光課だけで月に2~3件、ほかの課にも日常的に電話がある。特に、外国人観光客と修学旅行のシーズンが重なる秋に増えるという。

 団体客がそろうまでの間、貸し切りバスがどこでどう待機するかは各バス会社によって異なる。集合場所付近の路上で待機するケースや、バス・タクシープールに駐車するケース、周辺を走行しながら待つケースもある。県バス協会は那覇空港の駐車スペースで待つよう呼び掛けているが、協会に加入していない事業者も多いという。

 沖縄総合事務局や那覇市は2017年度以降、待機場(大型バス60台分)の確保を目指す。団体客が集合場所にそろい次第、旅行会社のスタッフが運転手に連絡。運転手が待機場から発車して迎える「ショットガン方式」での運営を想定している。

 待機場の必要性をデータ化するため、実証実験では、9月下旬から今月10日までバスの交通量を調査した。(1)県庁北口付近(2)てんぶす那覇付近(3)松山公園付近(4)モノレール赤嶺駅付近(5)牧志駅付近(6)おもろまち駅付近―で、何時ごろにどの位の大きさのバスがどの方向へ走っていくか集計した。

 24日から12月10日までは、沖縄本島内37社が保有する貸し切りバス約400台を対象に、那覇市西の県有地(運転免許試験場跡地)を共通のバス待機場にする。

 運転免許試験場跡地に代わる待機場を選ぶには、使用料や負担割合、出入りのしやすさ、国際通りへのアクセス、ショットガン方式の人件費などが課題になる。沖縄総合事務局と那覇市は17年度、待機場を複数箇所に分散させる案も含めて関係機関と協議する。

最終更新:10/16(日) 15:00

沖縄タイムス