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「獲れた天然魚 船ごと買う」流通革命目指し くら寿司が大阪・貝塚に魚市場

THE PAGE 10/17(月) 14:09配信

漁港から直送される天然魚のさばく態勢を強化

「獲れた天然魚、船ごと買う」くら寿司が貝塚に魚市場 撮影:岡村雅之 編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪

 回転寿司チェーン「くら寿司」を展開するくらコーポレーション(大阪府堺市)が国産天然魚の本格的販売に乗り出す。貝塚市の貝塚センターに大規模加工場を整備し、漁港から直送される天然魚のさばく態勢を強化。寿司ネタとして西日本の各店舗に出荷する他、センター内に鮮魚店と寿司店を併設し、18日から営業を開始する。「天然魚の消費拡大で日本の漁業を復活させたい」と、天然魚の流通革命をめざす意気込みを見せている。

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天然魚の消費拡大で日本の漁業復活へ

 「このままでは日本の漁業が危ない。獲れた天然魚を、船ごと、網ごと全部買う。天然魚の消費を拡大し、日本の漁業を復活させたい」。田中邦彦社長が記者発表で漁業振興にかける意気込みを力説した。センター内に併設された鮮魚店「くら天然魚市場」でも、天然魚を抱えた漁協関係者らとカメラに収まり、一体感を強調した。

 同社は数年来、天然魚を扱うフェアなどを試験的に実施。顧客から評価を受けた半面、天然魚は漁獲量や魚種にばらつきがあり、輸送や加工に伴う扱いが難しいなどの課題が見つかった。

 「天然魚プロジェクト」を立ち上げ、試行錯誤を重ねた結果、各産地に駐在バイヤー配置、独自の輸送ルート開拓、加工を自社完結できる加工センター建設、新鮮な魚をむだなく消費者に提供できる鮮魚店開店などで、課題を解決できると判断した。

お昼は寿司をつまみ魚屋で造りを買って夕食に

 加工能力は1日最大10トン。広い処理スペースを確保し、多様な魚種をさばける自社スタッフを育成の上、今月5日から先行して一部稼働。天然魚は福井、三重、愛媛、高知、兵庫県などの各漁港から直送されてくる。寿司ネタとして加工された食材は、主に西日本地区の200店舗へ出荷。天候が荒れてセンターへの入荷量が少ない日も、加熱する食材作りなどを行うため、人員ロスは発生しにくい。

 新鮮でありながら、寿司店での販売に向かない魚種は、くら天然魚市場で調理方法などの情報を添えて消費者に提供する。くら寿司東貝塚店と天然魚市場が隣接しており、お昼は寿司をつまみ、魚屋で造りなどを調達して夕食にという消費パターンも生まれそうだ。

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最終更新:10/17(月) 14:30

THE PAGE