ここから本文です

ウェルズ不祥事で規制がさらに強化?大手銀行に待ち受ける試練

ZUU online 10/17(月) 7:10配信

ウェルズ・ファーゴの不正口座開設問題が決定打となり、「規制当局による大手銀行への圧力が増す」と一部のアナリストは確信している。

そうした動きとともに「大手銀行が消費者の満足度に重点を置いた方向に転換しざるを得ない」と、これまで不透明な部分が多かった銀行の経営面が、大きな転機にさしかかっていることを予想する声があがっている。

■ウェルスの不祥事で大手ならではの堅硬な基盤と歪みが浮き彫りに

200万件の口座開設やクレジットカード申請を、顧客に無断で行っていたことが明るみにでたウェルズ。不正に関与した従業員5300人を解雇したほか、1億8500万ドルの制裁金の支払いに同意。さらにはジョン・スタンフCEOの辞任発表によって事態の収拾に全力を尽くしているものの、規制当局の目はすでに大手銀行全体に向けられており、特に商品やサービスの販売手法に関して監視が強化されると確実視されている。

近年は様々な規制による締めつけで、大手銀行は動きにくい状態におちいっている。そこへさらなる締めあげが実施されれば、経営面に大きな影響がおよぶ大手もでてくるだろう。

しかしウェルズを含む大手銀行の場合、「単一部門の不祥事や業績不振が。組織全体を混乱におとしいれる可能性は低い」とアナリストは見ている。ウェルズを例にあげると不祥事の火種となったのはリテール部門だが、今回の不祥事以前は3年間連続で時価総額世界一の座に君臨していた。並大抵の荒波ではビクともしない堅硬な基盤が確立している。1年もたたないうちに、王座に返り咲く可能性は十分に考えられる。

その反面、規模の大きさがゆえに監視に死角が生まれ、不透明性が増した結果、ウェルズのような金融犯罪が生みだされた事実は否めない。米グッゲンハイム銀行のアナリスト、エリック・ワッサーストーン氏は透明性を高めるうえで、「リテール部門の運営は外部者にゆだねるべきだ」とコメントしている。

ウェルズの完全復活はさておき、今後大手銀行にとっては透明化に努めることが生き残りの必須条件となりそうだ。デジタル化とともに消費者の満足度を重視する銀行も増えていることが、数々のレポートからも明らかになっている。自社の利益のみを追求するのではなく、消費者に利益を創出することで自らも利益を得るーーそんな銀行を消費者は求めているにだ。(ZUU online 編集部)

最終更新:10/17(月) 7:10

ZUU online

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。