ここから本文です

amazarashi、歌と映像で「虚無病」の世界描いた360°ライブに幕

音楽ナタリー 10/17(月) 16:08配信

amazarashiが10月15日に千葉・幕張イベントホールにてワンマンライブ「amazarashi LIVE 360°『虚無病』」を開催した。

【この記事の関連画像をもっと見る】

このライブはamazarashiが10月12日にリリースしたミニアルバム「虚無病」を携えて行ったもの。ミニアルバムの初回限定盤に封入されている秋田ひろむ(Vo, G)書き下ろしのオリジナル小説で描かれたストーリーとリンクした形で全5章に分かれており、各章の冒頭には秋田が小説を朗読するという物語性のある演出がなされた。

ホール中央に設置されたステージは、四方がメッシュ式の巨大LEDモニターで囲まれている。会場が暗転すると、小説に登場する“クニヨシ”のアニメーションがモニターに登場。クニヨシは不気味なデスボイスで「すべての救われたい者よ、お聞きなさい」「救済の道はただ1つ、“涅槃原則”を信じなさい」と唱え、観客を「虚無病」への世界と誘う。アニメーションの上映が終わると、バンドメンバーはこの公演のテーマともいえる「虚無病」でライブをスタートさせた。

amazarashiは「季節は次々死んでいく」「タクシードライバー」など過去の楽曲も織り交ぜながら、ストーリーになぞらえたセットリストでライブを進行。秋田が訴えかけるように力強く歌う歌詞は四方のモニターにアニメーションとしてリアルタイムで投影され、物語とリンクした言葉を観る者に鮮明に印象づけていく。さらに第2章で披露された「穴を掘っている」では小説の登場キャラクター、ナツキ、サラ、ヒカルの3人がスコップを手に舞踏パフォーマンスするアニメーションが映し出され、歌詞と小説のストーリーをより深く結びつけていた。

クライマックスとなる第4章では「逃避行」「多数決」といった疾走感あふれるナンバーを演奏したのち、登場人物の心情に寄り添うようなエモーショナルな楽曲「夜の歌」「つじつま合わせに生まれた僕等」を秋田がしっとりと歌い上げる。そして最終章となる第5章では物語を締めくくる「僕が死のうと思ったのは」をパフォーマンス。エンドロールが流れ終わったライブ終盤で初めて口を開いた秋田が「ありがとう、幕張メッセ。最後の曲です。夜の向こうに答えはあるのか、『スターライト』!」と曲紹介をすると、モニターには「僕らはここに居ちゃ駄目だ」の歌詞が大きく映し出される。最後に少しの希望を匂わせる1曲を披露して2時間半におよぶライブの幕を下ろした。

また終演後の会場にて「虚無病」のアナザーストーリーを収めたピクチャーブック「kyomubyo another story picture book -nothingness- 」が制作されることが発表された。本著は2000部限定のフルカラー装丁本で、オリジナル音源を入手できるダウンロードコードが付属する。

秋田ひろむ コメント
僕らは人生を諦めない為の歌をずっと歌ってきた。
そして、これまでの歌に登場したような“未来に期待しない人間”に“虚無病”と名付けた。
これはもう一つの“虚無病”にまつわるお話。
僕らが目指すべきはハッピーエンドなのかもしれない。
そうでなければ未来に期待なんてできないのだから。

amazarashi LIVE 360°「虚無病」
2016年10月15日 幕張イベントホール セットリスト
<第1章>
01. 虚無病
02. 季節は次々死んでいく
03. タクシードライバー
04. 光、再考
<第2章>
05. 穴を掘っている
06. 吐きそうだ
07. ジュブナイル
08. ヨクト
<第3章>
09. アノミー
10. 性善説
11. 冷凍睡眠
12. カルマ
<第4章>
13. 逃避行
14. 多数決
15. 夜の歌
16. つじつま合わせに生まれた僕等
<第5章>
17. 僕が死のうと思ったのは
<エンドロール>
18. スターライト

最終更新:10/17(月) 16:08

音楽ナタリー