ここから本文です

せまる米国大統領選挙。トランプvsクリントン、二人の宇宙政策は?

sorae.jp 10/17(月) 7:16配信

2016年10月10日、米SPACE NEWSが、大統領候補である共和党のドナルド・トランプ氏と民主党のヒラリー・クリントン氏に、宇宙政策に関するアンケートを行いました。ちなみに両者は今まで、宇宙についての発言をほとんどしていません。

トランプ氏の回答はその少なさや内容からして、ほとんど意味を持たないものでした。
例えば、政府における民間宇宙開発の優先度について「民間の宇宙計画は、私たちの社会の科学的優先順位や希望を反映すべきだと思う。議会は、国民の代表として優先度を決めていく上で完全なパートナーとなる」と答えています。他も似たような回答が並んでいおり、宇宙開発に対して賛同も批判もありません。

クリントン氏はどうでしょうか。
夫のビル・クリントンは大統領時代、「大統領令23号」を出したことで知られています。大統領令とは、大統領が直接、政府や軍に発令することできる命令のことです。1994年、それまで地球観測衛星が取得したデータの輸出を制限していましたが、大統領令により輸出しやすくしました。

妻のクリントン氏で注目しておきたいのは、有人宇宙開発についての発言です。「私はいつも有人宇宙飛行の熱狂的なサポーターだ。私の政権では、この価値のある努力に投資していく」と、アメリカが力を入れる有人宇宙開発を推し進めていく発言をしています。トランプ氏と比べると具体的に答えていますが、意見を強く述べているのはこの部分だけでした。

ちょうど、先日の10月12日、現職のオバマ大統領がCNNの記事で次のように語っています。「我々は宇宙における米国の物語の次の1章を開くため、不可欠で明確な目標を設定した。人類を2030年代までに火星に送りこみ、安全に地球に帰還させるというものである。究極的な目標は、火星に長期間にわたり滞在することだ。」かつて宇宙大国と呼ばれたアメリカは現在、自国のみで人を宇宙に送るすべを持っていませんが、火星への有人探査を目指しています。

しかし大統領候補者の二人はというと、お互い選挙の駆け引きに熱中するあまり、宇宙開発に気を配る余裕は少なそうですね。何も語らないトランプ氏と、現状を理解しながら意見は控えめなクリントン氏。はたしてこの先、アメリカはどのような道を歩んでいくことになるのでしょうか。注意深く見守っていきたいものです。

最終更新:10/17(月) 7:16

sorae.jp