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鈴木おさむ 映画「永い言い訳」を絶賛!“人の死が道具になる瞬間”とは?

TOKYO FM+ 10/17(月) 11:54配信

鈴木おさむがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組の10月14日の生放送では映画「永い言い訳」の監督をつとめた西川美和さんが登場しました。

「永い言い訳」は本木雅弘さん演じる小説家の津村啓が妻の夏子を交通事故で亡くしたことから物語は始まります。
妻の死をうまく悲しめない津村が同じ事故で亡くなった夏子の親友、ゆきの遺族と交流を深めていくストーリー。

津村のリアルな人物像が印象的だったと語る鈴木。「悲しみの温度って人によって違うじゃないですか。そこを突きつけられている感じがしました。竹原ピストルさん(演じるゆきの夫)は『責任者ふざけんなよ』って激高するんですけど、本木さんは怒れないで冷めた目で見てる。(周囲の反応を気にして)モックンがエゴサーチしたりするんですが、超似合うんですよ。『嫌なやつだな~』って思いますけど、リアルですよね。どうしてこういう人物にしたんですか?」と鈴木が尋ねると、西川さんは「わたし自身が持っているものですね。多くの人が興奮しているときに自分が乗り遅れたりとか、幸せだって言われているものに対して疑問を抱いたりとか、あるべき流れってあるじゃないですか。そこからいつもずれてしまう自分の感覚があって。でも、それって誰しも少しずつ抱えているものかもしれないですね。そういう自分が持っているずれを描いています」とアイデアの源泉を明かしました。

また、鈴木はこの映画について「ぜひテレビ業界人に観てほしい」と熱弁。作中の描写についても「モックンが演じる小説家がオファーを受けて、ドキュメンタリーに出るわけですよ。バスが落ちた現場で花を供えるんですけど、そこで(スタッフが)『もうちょっと横で……』なんて指示を出していたり。映画で観ると笑っちゃうけどウソじゃないというか。あと、すごく胸が痛かったのがドキュメンタリーのナレーションを録るシーン。収録ブースの外で編成なのかディレクターなのか『この言葉泣けるよな~』って言うのが本当に僕に言われているみたいだった。実際あることなんでしょうけど、テレビを作る人は全員観てほしいです。テレビの人はどれだけ報道しようとしても、人の死が道具になってしまう瞬間がありますよね。そういう瞬間を描いているのはすごいですよ」とその魅力を語りました。

西川さんは本作のメッセージについて「やっぱりテレビで伝えられるところはあると思うんですよ。そういうところからこぼれた人の話を撮りたかったんです。“最愛の人を失って悲しみに暮れている人”というテキストからこぼれていく感情とか、テレビで到底伝えきれないものを映画でやりたいという思いがあったので」とコメントしています。

映画「永い言い訳」は現在公開中。


(TOKYO FMの番組「よんぱち」2016年10月14日放送より)

最終更新:10/18(火) 14:03

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