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週末は熊本で食品店 「被災者の心和らげたい」佐賀市に避難の福永さん

佐賀新聞 10/17(月) 10:58配信

熊本地震から半年

 熊本地震から半年。4月16日の本震で熊本県益城町の自宅が半壊した福永富珠子(ふみこ)さん(49)は、佐賀県佐賀市川副町で避難生活を送っている。週末は熊本市で営む食品店に通い、「同じように被災した人たちのよりどころになれば」と店を開いている。

 「市の職員さんが食器棚とかを集めてきてくれて助かりました」。仮住まいの川副町の団地で、福永さんは安堵(あんど)の表情を見せた。

 4月14日の前震で、益城町の自宅の電気や水道は止まった。16日には、身を寄せた熊本市のホテルで本震に遭い、店を共同経営するいとこと、母方の墓がある唐津市に車を走らせた。

 市内のホテルに泊まり、1週間ほど熊本市内の知人に生活用品を届けに通った。立ち寄った店は壁にひびが入った程度だったが、益城町の自宅は地盤沈下で床がぐらつき、隣の家が寄り掛かって住めそうにない。

 悩んでいると、唐津のホテル従業員の仲介で、熊本にも通いやすい川副町の団地に入居できることになった。「『ホテル住まいだとすぐお金がなくなりますよ』って、親身になって役所に掛け合ってもらった」

 週末に開く熊本市の店では、来店者が近況を語り合う。「避難所で化粧をするボランティアをしている」「介護の仕事を始めた」。日常をたぐり寄せようとする姿が垣間見える。

 「被災した人たちのストレスは相当なもの。無気力になった人もいて気になる」と福永さん。「私は幸いにも心が保たれている。これからも店を開けて話し相手になり、不安を感じている人の気持ちを和らげたい」と話す。

最終更新:10/17(月) 10:58

佐賀新聞