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成果上げる「高度脳神経センター」 岡山赤十字病院、診療科連携で多角的治療

山陽新聞デジタル 10/17(月) 11:46配信

 岡山赤十字病院(岡山市北区青江)が「高度脳神経センター」を立ち上げて1年半。脳神経外科や神経内科など、脳や神経疾患を専門とする複数の診療科が連携することで、難度の高い疾患にさまざまな角度からアプローチし、迅速な診断・治療を行い成果を上げている。

 センター設立は2015年4月。脳神経外科や脳血管内治療外科、脳卒中科のほか、神経内科、救急部などの医師12人らで構成。個別の診療科を受診した患者のうち、症状などから診断や治療法の判断が難しい症例についてセンターで対応している。それぞれの医師が専門的な立場から意見を出し合い、外科手術や薬物療法など最適な治療法を検討する。

 対象となる疾患は、脳動脈瘤や脳梗塞、くも膜下出血などの脳血管障害、脳腫瘍などのほか、パーキンソン病などの神経変性疾患、てんかんや三叉神経痛など。例えば、同病院での脳神経疾患の外科手術は年間約250~300件。そのうち、診断や治療法が明確な患者は各診療科でそのまま治療を行うが、3割程度がセンターで症例検討した上で手術が選択されている。

 センターが特に力を発揮するのが緊急時。診療時間外でもセンター所属の医師が1人は必ず当直しているので、緊急対応が必要な場合にも24時間対応が可能だ。開頭手術やカテーテルを使った脳血管内治療、脳梗塞発症から4・5時間以内ならt―PA治療など、適切な治療法を素早く判断し、必要であれば専門医を呼び出して治療に移る。

 患者の社会復帰にも目を向け、センターに所属するリハビリテーション科医師が中心となって術後早期からリハビリに取り組み、患者の身体機能が衰えるのを防ぐ。

 また、各診療科の医師がさまざまな見地から症例検討できるメリットを生かし、他病院で治療中の患者のセカンドオピニオン施設としての役割を目指している。

 小野田恵介センター長(脳神経外科)は「多角的で質の高い医療を提供できる組織として、多くの市民の方にセンターの存在を知ってほしい」と話している。

最終更新:10/17(月) 11:46

山陽新聞デジタル