ここから本文です

ダブルケアの支援考える 横浜でシンポ

カナロコ by 神奈川新聞 10/17(月) 7:03配信

 介護と子育てが同時進行する「ダブルケア」に直面した人の支援を考えるシンポジウムが16日、横浜市中区の横浜YWCAで開かれ、研究者らの報告や、参加者によるグループ討論が行われた。同市内を中心に、子育て支援や青少年自立支援などの活動を行うNPO法人シャーロックホームズ(東恵子理事長)の主催で、問題に関心がある市民ら約50人が参加した。

 「ダブルケア」は結婚・出産年齢の上昇と、少子・高齢化などが背景にあり、日本や韓国など東アジアで増加している。昨年11月から両国の研究者や市民がプロジェクトチームを組み、現状認識や支援方法などについて模索してきた。

 前半はチームメンバーの7人が韓国や日本での活動を報告。このうち韓国・仁川大学の宋(ソン)多永(ダヨン)教授は同国のダブルケアの現状を「問題を抱える家族がいる一方、まだ社会的な重要課題として認識されていない」と指摘、「家族だけでなく、地域や国が支援するシステムが必要」と訴えた。

 日本からは「ダブルケア」という言葉を生み出した、英国ブリストル大の山下順子講師と横浜国立大の相馬直子准教授が登壇。

 山下講師は「ダブルケアの調査を進めるうち、子育てと介護の枠組みを超え、障害児と親の介護や、自分の精神的ケアと子育て・介護などの『複合的なケア関係』が存在することが分かった」と語った。また、相馬准教授は地域や国の動向を紹介し、「ダブルケアの責任や負担を家族が抱え込まず、社会全体で支える視点や具体的手法が必要」と参加者に投げ掛けた。

 後半は「多様なダブルケアへの多様な支援を可能にする方法」をテーマに、参加者らがグループ討論を行った。討論の内容は後日、同法人のウェブサイトなどで発表される予定。

最終更新:10/17(月) 7:03

カナロコ by 神奈川新聞