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万感最後の全国大会 旧制四高同窓会、金沢で旧交温め

北國新聞社 10/17(月) 2:58配信

 旧制四高同窓会の最後の全国大会となる「開学130年祭」は16日、金沢市の金沢東急ホテルで開かれ、99歳を筆頭に全国各地から集まった117人が旧交を温めた。戦中戦後の混乱期に金沢で学んだ同窓生は、青春を謳歌(おうか)した遠い日の思い出を語り合った。赤れんが造りの校舎が残る石川四高記念文化交流館では、万感の思いを胸に寮歌と応援歌を熱唱した。

 会場には四高の校風を表現した「超然」の懸垂幕が掲げられた。校章の北辰(ほくしん)(北極星)をあしらった学生帽や羽織を身に着けた同窓生は握手したり、肩をたたいたりして再会を喜び合った。

 太鼓を合図に応援歌「南下軍の歌」の合唱が始まり、多くは起立して手拍子し、「不滅の真理戦闘に進めと鳴るを如何(いか)にせん」と口ずさんだ。呼び掛け人の一人である元大阪府知事で関西四高会長の中川和雄さん(89)=大阪市=はあいさつで「金沢市民は四高生に温かい敬愛の心をもって接してくれた」と感謝した。

 乾杯の発声を務めた福原修さん(94)=千葉県鋸南町=はつえで体を支えながら、「わが愛する四高同窓会の発展を祈念してご唱和ください」と張りのある声でグラスを掲げた。最高齢の三好廉さん(99)=東京都杉並区=は「最後の一人になっても同窓会を続けてほしい」と願った。

 引き続き、出席者の一部が石川四高記念文化交流館に移動し、南下軍の歌と寮歌「北の都」を合唱した。同窓生は羽織はかま姿にげたを履き、校章の北辰をあしらった赤い旗を勢いよく振り、道行く人の目を引いた。

 全国大会は2006年の120年祭の後、有志の熱意で125年祭の11年、北陸新幹線開業記念の15年に開催された。最も若い同窓生も80代半ばと高齢化は著しく今回が最後になるという。

 金沢医科大前理事長の山下公一さん(85)=内灘町=は学生時代、飲食店で他の客に代金を払ってもらった出来事を回想し、「金沢の人にお世話になったという感謝の気持ちを同窓生の誰もが忘れない」としみじみと話した。

北國新聞社

最終更新:10/17(月) 2:58

北國新聞社