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Jディスプ:迫られる多額投資、アップル依存で「綱渡り」経営

Bloomberg 10/17(月) 6:00配信

赤字の続くジャパンディスプレイ(JDI)が、多額の資金調達の必要に迫られている。売り上げの半分超を占める主要顧客のアップルが、スマートフォンの次世代ディスプレーとして有機ELの採用を検討し、競合他社が供給の準備を進めているためだ。

「有機ELに投資しない場合は、スマホ向け事業は撤退するという意思決定をしなくてはならない」と三菱UFJモルガン・スタンレー証券のアナリスト、宮本武郎氏はブルームバーグの取材に述べた。宮本氏は有機ELのライン構築には最低でも1500億円の設備投資が必要だと分析。借入金や増資で外部資金を調達し、早急に投資しなければならない、と述べた。

有機ELは従来の液晶ディスプレーと比較して薄く、鮮やかな色彩を表現することができるため、アップルは次世代のアイフォーンへの採用を検討している。韓国サムスン電子は供給をめぐってアップルと交渉中。台湾の鴻海精密工業傘下に入ることで資金調達したシャープも有機EL開発へ2000億円規模の投資を計画し、アップルと協議している。

JDIも有機ELへの投資は検討しており、広報担当の久保田和彦氏によれば、資金調達について顧客や主要株主、銀行と協議している。来期(2018年3月期)中に量産試作ラインを設置する予定だ。ただ有機ELに関する全体の投資額やアップルとの協議内容については、久保田氏は明らかにしなかった。

JDI株は17日、一時前週末比14%高の207円を付け、昨年8月10日以来1年2カ月ぶりの日中上昇率となった。SMBC日興証券のアナリスト桂竜輔氏は14日付で、JDI株を「中立」から「アウトパフォーム」に格上げした。

有機ELはサムスンが発売中のスマホにすでに使用しているほか、米グーグルが発表した新型スマホ「ピクセル」にも使われる予定。調査会社IHSマークイットは、スマホ向けの有機ELの出荷額は18年に186億ドル(約1兆9300億円)に達し、178億ドルの液晶を初めて上回ると予測している。今年上期時点ではサムスンが出荷量の99.4%を占め、市場をほぼ独占している。

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最終更新:10/17(月) 10:10

Bloomberg

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