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企業の経営戦略としての企業買収とは

ZUU online 10/18(火) 6:10配信

企業が事業拡大を図るうえで、経営戦略として企業買収を行うことは今や一般的となってきている。これには大きなメリットがあるからだ。そして、経営戦略として企業買収を行うことで成功した企業も多くある。

そこで、企業の経営戦略としての企業買収にはどのようなものがあるのか、また成功事例について解説していこう。

■経営戦略としての企業買収

経営戦略としての企業買収を行うメリットには、主に3つあると考えられる。

1つ目が、「既存事業の拡大や補完、そして多角化経営が可能となる」点だ。企業の経営戦略上、既存事業の拡大を図るには、従業員を増やし販売力を強化するほか、新製品の開発によるヒットをつくるといったことが考えられる。

しかし、これらはあくまで社内での対応だ。売上や利益拡大を1年間で20%や30%増を見込むことは社内対応だけではいつまでもできるとは限らない。そこで既存事業の拡大や新規事業として企業買収を行うのである。企業買収により、それまでその企業が弱みとしていた部門の強化も行うことができ、市場が縮小するなど困難な状況に直面している企業では、活路を見出すために企業買収を行うこともある。

2つ目が「時間を買うことができる」点。自社で新規参入などを検討し、初めから行う場合には、実際の収益となるまでにかなりの時間を有することになる。しかも新規事業の場合には、ノウハウもない。企業買収を行うことでこうした時間を買い、ノウハウが会得できる。また、規模の拡大は、優秀な人材を獲得することにもつながるだろう。

3つ目に、「機会損失が防げる」点。経営戦略上、いま流行のビジネスに参入しようと考えた場合に、今から参入するのではシェアがとれないかもしれない。ではやめておこう、となったとき、稼げる事業を自らやらないことになる。もし企業買収できれば、シェアをはじめからとることができ、流行のビジネスで、ある程度勝ち組になることができれば、最終的には「金のなる木」へと変貌する可能性がある。こうした可能性を捨てることは機会損失が発生することにもつながる。そこで企業買収により、このような機会損失を防ぎ、既に軌道に乗る事業や企業を買収することでリスクをおさえながら企業発展につなげていくのだ。

■企業買収の目的による戦略

さて、企業買収と一言で言っても目的によって戦略は異なってくる。例えば、シェア拡大を目指す場合、同業者の買収を検討することになる。エリア拡大を目指す場合には、同業者でかつ、その地域で根強い人気を誇る企業の買収を行えば、売上と利益が確実に入ってくるともいえる、

成熟企業が新規分野を開拓したいという思惑がある場合には、周辺・隣接業界の買収を模索することから始めるのが通例だ。製造業者が販売力の向上を図りたい場合には、小売業などの販売、つまり川下産業の買収を検討する必要がある。

また、本業の業績が不振で、なかなか現状から脱却できない場合には、異業種企業の買収を検討することになる。この他、二代目経営者が現ビジネスモデル以外にも展開したいと考えた場合には、多角化経営に乗り出すこともある。ただし、この場合にはリスクを取っても良いかどうか、シナジー効果がうまれるかどうか、成長性が見込めるかどうか、といった点は慎重に見定める必要があろう。

■経営戦略として企業買収に成功した企業事例

最後に、経営戦略として企業買収が成功した企業事例を挙げておこう。例えば、ソフトバンクのM&Aによる企業成長を挙げることができる。ご存知の通り、ソフトバンクが日本を代表する企業へと成長できたのは、企業買収をうまく利用して、新ビジネスの展開を行うことができたからといえる。つまり、企業買収を通じて事業拡大を図る。という戦略が功を奏したのだ。そして、将来性が期待できるベンチャー企業への投資を通じて、多くの利益を生み出している所も戦略として成功している点といえる。

自社に、独自のノウハウや技術が存在しない。もしくは欠点があるのであれば、それを補うのが企業買収。これは今の時代では当たり前であろう。経営者として、経営戦略上常に企業買収も視野に入れておくこと、そしてチャンスがあれば実行すること。これが成長・拡大を実現する近道となるはずだ。(提供:M&Aアドバイザーズ)

最終更新:10/18(火) 6:10

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