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MRJ、米国で初の飛行試験 初号機が3時間フライト

Aviation Wire 10/18(火) 11:44配信

 三菱航空機は10月18日、開発中の国産ジェット旅客機「MRJ」の飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)が、現地時間17日午後(日本時間18日午前)から米国での飛行試験を始めたことを明らかにした。

 初号機は9月26日に県営名古屋空港(小牧)を出発。新千歳空港とカムチャツカ半島、アラスカを経て、現地時間28日(日本時間29日)に米国での飛行試験拠点となる、ワシントン州モーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港へ到着した。8月27日から数えると、3回目の挑戦でフェリーフライト(空輸)に成功した。

 米国最初の飛行試験となった17日は、午後1時20分(日本時間18日午前5時20分)に離陸して午後4時38分(同午前8時38分)に着陸。3時間18分のフライトで、飛行試験空域や飛行速度、高度、米国で搭載した試験機器の確認などを実施した。試験機器は、飛行試験の内容ごとに積み換える。

 三菱航空機では、5機ある飛行試験機のうち、4機を年内に米国へ持ち込む計画。国内で飛行試験を実施する5号機と合わせて2018年ごろまで飛行試験を続け、2018年前半には機体の安全性を証明する、国土交通省航空局(JCAB)の型式証明を取得する。全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)への量産初号機引き渡しは、2018年中ごろを計画している。

 同社では、2500時間の飛行試験で型式証明を取得できると見込む。天候に恵まれているモーゼスレイクでは、4機体制になると1日3回から4回の飛行試験が出来るようになる見通し。一方、飛行試験結果を地上で分析する必要もあることから、常に飛行試験を1日4回実施することは難しいとみられる。

 三菱航空機では9月25日、飛行試験4号機(JA24MJ)が初飛行に成功。初号機と2号機(JA22MJ)と合せ、飛行試験に3機投入できるようになった。4号機は内装を施し、インテリアや騒音、防氷試験を実施する。3号機(JA23MJ)も地上走行試験を実施しており、10月中にも初飛行する見通し。

 量産初号機の納期を巡っては、三菱航空機がANAホールディングスに対し、9月末に納入遅延リスクが生じる可能性を説明。この時点で納入延期についての言及はなかった。三菱航空機の森本浩通社長は10月14日、計画通りとなる2018年納入を目指す考えを示した。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:10/18(火) 12:33

Aviation Wire