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【五輪会場差し戻し】ボート・カヌーの次のターゲットは「超名門ゴルフ場」

東スポWeb 10/18(火) 16:35配信

 東京都の小池百合子知事(64)が、2020年東京五輪でのボート・カヌー会場を宮城県登米市の長沼ボート場への移転を模索するなど、五輪の競技会場の見直しに着手している。既にボート会場を含めた3会場を挙げているが、これだけにとどまりそうにない。超名門のゴルフ場にメスが入るか注目されている。

 長沼ボート場を15日に視察した小池氏は「復興五輪はパワフルなメッセージ」だとして既に腹を固めたとみられ、都内にある海の森水上競技場の新設は見送りが濃厚になった。

 五輪の開催費用などを検証している都の調査チームは先月、ほかにも新設を予定している水泳会場のオリンピックアクアティクスセンターを東京辰巳国際水泳場の改修で代替、バレーボール会場の有明アリーナは神奈川・横浜アリーナに移転できるのではないかと提案した。

「調査チームの提言を受け、小池氏は3か所の整備計画を見直しましたが、まだ第1弾にすぎません。他の会場にも調査チームの精査が入っている」(都政関係者)

 次なる“小池劇場”の主役に躍り出るとみられるのがゴルフ会場だ。

 リオ五輪で112年ぶりに復活したゴルフは、東京五輪では埼玉・川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催される。

「霞ヶ関CCは会員制クラブで、メンバーになるには入会金だけでも1200万円かかる超名門。お金を払えば誰でも入れるわけではなく、入会には厳しい審査がある。メンバーは政財界のトップクラスが名を連ねている」(永田町関係者)

 このセレブ感あふれる会場が選定されるまでには、すったもんだがあった。当初、五輪招致段階の12年に国際オリンピック委員会(IOC)に提出された計画案では、東京・江東区の若洲ゴルフリンクスが会場予定地だったが、翌年になると霞ヶ関CCに変更された。

 変更理由には、観客席や駐車場などのスペースが手狭で、コースも国際大会の実績が不足している点などが挙げられた。これに対し、有識者による日本ゴルフ改革会議は、五輪会場としての開催に当たって、アクセス、気候、経費など大半の部分で、霞ヶ関CCより若洲が優れているとして、若洲への差し戻しを提言した。

「霞ヶ関CCは五輪後、レガシー(遺産)となっても、プライベートコースで一般には利用できない。一方、若洲は都営ですから誰でも利用できる。結局、霞ヶ関CCは五輪開催コースとして、ステータスがさらに向上するだけ」(同関係者)

 この問題を追及している前神奈川県知事の松沢成文参院議員(58)は、6日の参院予算委員会で「(霞ヶ関CCへの変更の経緯で)どういう議論があったか、極めて不透明でブラックボックス」として、招致委員会の議事録の開示を要求している。

「都営の若洲ならコストも抑えられたのに、わざわざ霞ヶ関CCに持っていった裏には、さまざまな利権が絡んでいるのは明白」(同関係者)

 築地市場の豊洲移転、五輪のボート会場に続き、ゴルフ会場は小池氏の格好のターゲットになってきそうだ。

最終更新:10/18(火) 20:55

東スポWeb