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広島・黒田が現役引退 日米通算203勝右腕「素晴らしい夢を見させてもらった」

デイリースポーツ 10/18(火) 16:49配信

 広島の黒田博樹投手(41)が、今季限りで現役引退する意向を固めたことが18日、分かった。この日球団が広島市内のホテルで、会見を開くことを発表した。日米で活躍したレジェンド右腕が、20年の現役生活に終止符を打つことになる。

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 発表は突然だった。22日からの日本シリーズを目前に控えた中での決断、発表。この日午後5時からの練習前、右翼付近に集まった全選手に、黒田は自らの言葉で伝えた。

 「個人的なことになって申し訳ありませんが、日本シリーズを最後にユニホームを脱ぐことを決めました。2年間、素晴らしいチームで戦わせてもらった。素晴らしい夢を見させてもらった。最後は笑顔で優勝して、みんなでビールかけができたら。2年間ありがとうございました」

 練習後には、広島市内で引退会見に臨んだ。決断した理由を問われ「すべては難しいが、一つはリーグ優勝して日本シリーズに進出できた。一つの大きな要因だったと思います」と、チーム25年ぶりの優勝を挙げた。引退を意識したのは「2、3年前です。毎年、毎年、そういう気持ちでシーズンを迎えていた」とし、「自分の中で考えだしたのは9月過ぎ。本格的に自分で考えだしました。相談というか、引退に関しては自分自身で決めた」と語った。チームメートの新井には、優勝が決まった後に伝えたといい「もう1年やらないんですか?と言われたんですけど、自分の意思が固かったので」と、決断は変わらなかったという。

 日本シリーズを前に発表したことには「難しいところはあったが、僕自身は終わってから伝えようと思ったが、自分が次投げる登板が最後になるかもしれない。まずはチームメートに伝えないといけない気持ちと、今までたくさんの人に応援してもらった。そういう人たちに伝えないといけない、そういうことにあった」と語った。現役生活に悔いはなかったかと聞かれ「今年、みんなの力で優勝を経験させてもらった。最高のシーズンを送れたので、悔いはないです」と、晴れやかな表情で語った。

 黒田は今季、開幕前から右肩、右足首の痛みを抱えながら24試合に登板。10勝8敗で防御率3・09で、米大リーグ・ドジャースに在籍していた2010年から7年連続2桁勝利を達成。さらに数字以上にチームの精神的支柱として、25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

 1996年度ドラフト逆指名2位で入団。20年の現役生活では、日米通算533試合に登板。広島で124勝、ドジャース、ヤンキースで79勝を挙げ、通算203勝184敗。投球回は日米通算3340回2/3に達した。昨季、20億円を超えるメジャーのオファーを蹴って8年ぶりに広島復帰。自身、カープでの悲願だった初優勝を達成し、現役生活に区切りを付けることになった。

 日本シリーズにはチームにも帯同し、予定通り先発登板することになる。ここが現役生活ラスト登板になる見込みだ。32年ぶりの日本一がレジェンド右腕の花道。チーム一丸、有終Vで飾る。

最終更新:10/18(火) 19:20

デイリースポーツ