ここから本文です

プロ無敗の上原が初タイトル戦 「このベルトを自信にしたい」

デイリースポーツ 10/18(火) 20:37配信

 ボクシングの東洋太平洋スーパーフェザー級3位の上原拓哉(21)が18日、WBC世界ユースフェザー級王座決定戦(デイリースポーツ後援)を12月18日、メルパルク大阪で行うことを発表した。10戦10勝(6KO)無敗で初タイトル戦に臨む。相手はマークイル・サルバニヤ(19)=フィリピン=で、戦績は11勝(5KO)2敗。

 14年8月にデビューし、KO率6割を誇る左の強打者が、満を持して世界を狙う戦いを開始する。「ここまで早く来られるとは思わなかった。勝ちにこだわりたい。このベルトを取ることで自信にしたい」と必勝を宣言した。

 ライバルに追い付くためにも負けられない。沖縄出身の同級生、比嘉大悟(白井・具志堅)はユース王者から東洋太平洋フライ級王座を獲得した。高校時代、県の代表合宿で出会い、意気投合した。先に東京に出た親友を追って、自らは大阪でプロになった。

 何歩も先を行く比嘉を「うれしくもあり悔しくもあった」と複雑な思いで見ていた。だからこそ「しっかり取って、しっかりと追い付きたい。追い越せるなら追い越したい」と通過点に気合をみなぎらせた。

 元東洋太平洋スーパーフェザー級王者の度紀嘉男会長が手塩にかける秘蔵っ子。フットワークを武器にしアポロ嘉男のリングネームで一時代を築いた65歳は、今もリングの上を所狭しと動き回り、華麗なシャドーボクシングをまな弟子に実演する。

 現役時代、米国、メキシコでの武者修行経験で学んだのが試合本番さながらのシャドー。これをぶっ続けで約6ラウンドを行い、スタミナ、足腰を鍛えるのが“アポロ流”だ。かつて天才新人と呼ばれた元WBA&WBCスーパーフライ級王者の渡辺二郎氏のトレーナーを務め、土台を築いたのも、このトレーニングだった。

 「私が教えるのは足。パンチも膝、バネ、下から打つ。それができつつありますね。上半身を動かしながら足が常に動くようになってきた」と2年間、みっちり上原に英才教育を施した。

 先週は3泊4日で三重県伊勢キャンプを初敢行。WBC世界スーパーフライ級王者の徳山昌守氏が現役時代に鍛えた砂浜で1日25キロ、計75キロを走り込んだ。上原は「こんなに走ったのは初めて」と、世界を目指す心身を成長させた。

 ユース王座奪取なら来年には世界ランカー戦か東洋太平洋王座の両にらみの戦略。会長は「世界ランカーに入れば、海外で世界挑戦。まだ若いし、経験させてやりたい」と話した。会長が3度挑み、かなわなかった世界王者の夢。まな弟子に託す“アポロ計画”は打ち上げられた。

最終更新:10/18(火) 20:40

デイリースポーツ