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白熱、サッカーブラジル全国選手権 判定を巡る騒動が水を差す

ニッケイ新聞 10/18(火) 19:49配信

今年のブラジル全国選手権1部セリエA(ブラジレイロン)は16、17日に第31節の全10試合を行った。
 敵地のフィゲイレンセ戦で勝利した首位のパルメイラスが、同じく敵地でのインテル戦に破れた2位のフラメンゴに勝ち点4の差をつけた。
 1試合の勝ち負けで順位が入れ替わる勝ち点3以上の差を2位につけたパルメイラスの喜びはそれだけに留まらなかった。3位につけていたアトレチコ・ミネイロもリーグ戦後半絶好調のボタフォゴに破れ、首位との勝ち点差が8に拡がった。
 今年のブラジレイロンは、シーズン中に来年度のリベルタドーレス杯の出場資格が上位4位までから上位6位までに拡大された上、インテル、クルゼイロ、サンパウロFCなどの名門チームが降格ゾーン付近まで低迷するなど、ほとんどのチームが、優勝争い、リベルタドーレス出場権争い、1部残留争いに絡んでおり、ファンの興味も尽きない。

ただし、贔屓のチームを熱心に応援するファン以外の一般層を惹き込むほどの華やかさがあるかと言えば、疑問符がつく。
 TVのサッカー番組ではプレーの論評よりも判定ミスについて語られる時間のほうが長く、それに気付いたパネリストが「俺達はもう15分もミスジャッジのことばかり話しているぞ! もっとプレーの事を話そう。首位パルメイラスの素晴らしさを語るべきじゃないのか?」と語っても、「そんなの(疑惑の判定のことばかり話す事)は毎年のことじゃないか」と他のパネリストは皮肉で返した。
 判定に関して、更なる騒動が起こった。13日に行われたフルミネンセxフラメンゴ戦、フルミネンセの同点ゴールが一旦オフサイドで取り消されたあと、選手の抗議で判定が覆りゴール、更なる抗議でオフサイドとされ、フラメンゴが逃げ切りで勝利を収めていた。フルミネンセは判定が2回目に覆った時、審判アセッサーが主審の判断に介入したとして、試合の取り消しを求めていた。17日、フルミネンセの訴えがスポーツ裁判所に聞き入れられ、同試合の結果が裁判所の判断が下るまで取り消しになったのだ。 
 順位表ではフラメンゴの勝ち点は60のままだが、(*スポーツ裁判所の判定待ち)の注釈がついた。
 ブラジルではこうした事態は珍しくなく、「また順位表に*がついた」(純粋な競技結果以外の要因が介入した)と嘆きの声があがっている。

井戸 規光生

最終更新:10/20(木) 0:14

ニッケイ新聞

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