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「違憲状態」は裁判官の保身判決 1票の格差訴訟で原告が批判

福井新聞ONLINE 10/18(火) 9:45配信

 7月の参院選の選挙無効を求めた「1票の格差」訴訟で、違憲状態としながらも、格差解消の努力を認めた名古屋高裁金沢支部判決。会見で原告弁護団は「かなりひどい裁判官の保身判決だ。最悪だ」と厳しく批判する声が続出した。

 判決言い渡し後、同支部前で「保身判決」と書かれた紙を掲げた升永英俊弁護士(第1東京弁護士会)は「裁判所は、『三振だ』と言ったのに『セーフ』とした。信じがたい判決」と語気を強めた。記者会見でも「裁判官自らが法を無視している」と怒りをあらわにした。

 同じく原告側の久保利英明弁護士(第2東京弁護士会)は、14日の広島高裁岡山支部が出した「違憲状態」判決では、合区の在り方に言及していたと指摘。「金沢支部の判決は『合区をやった』と言っているだけ。岡山支部の判決よりも保身度合いが強い」と述べた。

 1票の格差を巡って、最高裁が示した過去5回の判決はいずれも「違憲状態」。升永弁護士は「違憲状態で選挙区で選ばれた国会議員に資格はない。まさに無法状態」と断じた。今後判決を控える各高裁・高裁支部の判断には影響は全くないとした。

 判決を受け福井県選管の熊澤喜八郎委員長は「私どもの主張が一部認められなかったものの、原告らの(選挙無効の)請求は棄却されたと認識している」とのコメントを発表。「今後とも選挙の管理執行に万全を期したい」としている。

 福井選挙区で5選を果たした自民党の山崎正昭前参院議長は「コメントは差し控える」としている。

最終更新:10/18(火) 10:24

福井新聞ONLINE