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東京製鉄、11月の鋼材販価を全品種据え置き

鉄鋼新聞 10/18(火) 6:00配信

 東京製鉄は17日、11月契約の鋼材販売価格を全品種で前月比据え置くと発表した。前回10月契約で市場実態を反映して全品種3千~7千円値下げしたことで「先安感を払しょくし、おおむね市況の底打ちが確認できた」(今村清志常務営業本部長)と指摘した。ただ、国内需要は形鋼の堅調に対し、異形棒鋼が低調。他メーカーが唱え値を引き上げている鋼板品種も「完全浸透にはまだ時間がかかる」(同)など「品種ごとに強弱があり、今後の状況を見極めたい」として、2カ月ぶりに販価を据え置いた。引き続き需要見合いの生産で需給調整に努める考え。

 主な品種の販売価格(ベースサイズ)は、H形鋼がトン6万5千円、ホットコイルが同5万円、溝形鋼が同6万5千円、厚板が同6万円、異形棒鋼が同4万7千円など。物件対応や在庫品の販売価格も前月比で据え置きとし、H形鋼がトン6万7千円、異形棒鋼が同4万8千円、厚板が同6万2千円で17日午後から受注を始めた。
 国内需給に関しては、形鋼で荷動き増加や市中在庫の減少、物件にも動きが見られ「今後の市況好転が期待できる」(同)とした。
 ただ、他メーカーがH形鋼の物件販価を引き上げる中、同社では「値上げできるほど需要の力強さはまだ感じられない。足元は個別の安値修正が精いっぱいだ」(同)として物件販価も据え置いた。需要回復の時期については「五輪関連で動きが出てくるのは来年の夏以降。鋼材の発注ベースでは早くて年末ごろとみている」(同)と述べた。 
 同社の輸出商談はホットコイルがFOB470~490ドル、H形鋼が同490~510ドルでともに前月と変わらず。
 主原料の鉄スクラップに関しては「国内需要が低調で、高炉メーカーの市中スクラップ購入拡大も需給を大きく引き締める要因にはならない」(同)との見方を示した。
 10月の生産量は17万5千トンの予定。うちH形鋼が9万トン、ホットコイルが5万トン(うち輸出1万5千トン)、厚板が1万5千と見込む。

最終更新:10/18(火) 6:00

鉄鋼新聞