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指圧(Shiatsu)を世界に広めた「浪越徳次郎」の“超絶技巧”エピソード

TOKYO FM+ 10/18(火) 12:10配信

小さな頃、風邪を引いたり気分が悪かったりするときに、お母さんが背中をさすってくれて急に気分が良くなったりすること、ありましたよね。人の手って本当に不思議で、さすったり撫でてもらうだけでも、痛みが和らいだり、免疫力がアップしたり。今回はそんな「マッサージの歴史」のお話です。

秋になり、急激に寒くなってきましたね。
こんな時期はなんだか身体全体がこる、なんてことはありませんか?
マッサージなどに行きたくなりますよね。
今でこそ、指圧やマッサージ、整体やカイロなどと分かれていますが、こうした行為は元をたどれば、ひとつの言葉で表現されていました。
「手当て」です。

太古の昔から、人間は痛いところに手を当てて撫でる、ということが本能的な行為として行われていました。
患部に手を当てると痛みが和らぎ、辛さが軽減すると信じられていたのです。
信じられていた……というと事実とは違うと思ってしまいますが、実際、人に触れることは双方にいい影響があることが、すでに科学的にも証明されています。

現在のマッサージや指圧のスタイルが確立してきたのは、大正時代。
明治時代に、アメリカからカイロプラクティック、オステオパシー、スポンジロセラピーが輸入され、それまで日本にあった按摩(あんま)などと融合して出来上がりました。

法律としてしっかり認められたのは、昭和に入ってから。
確立した人物は、「日本指圧学校」の創立者。
そう、浪越徳次郎さんです。

「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」
この言葉、一度は聞いたことがありますよね。
浪越さんは日本で指圧を広め、確立した人。
あのマリリン・モンローが来日したとき、7回も指圧を施したとのことで一躍有名になりました。

最初、モンローは宿泊先で胃けいれんを起こし、浪越さんが呼ばれたそう。
就寝前だったためかモンローが身につけていたのは、いわゆる「シャネルの5番」のみ……。
ですが、浪越さんはうろたえもせず堂々と指圧をし、見事、胃けいれんは治ったのだとか。
このことからモンローは、彼を大変に信頼してその後も施術を受けるようになったそうです。

「手当て」から始まった人間のマッサージの歴史。
人の手で行われるあの癒しの術、なんだか魔法のようです。

(TOKYO FMの番組「シンクロのシティ」2016年10月17日放送より)

文/岡本清香

最終更新:10/18(火) 12:10

TOKYO FM+